アルファタウリのトスト代表、角田裕毅に改めて高評価「純粋なドライビングの才能という点では、間違いなくトップクラス」
アルファタウリのチーム代表であるフランツ・トストは、角田裕毅の速さについて改めて評価。もし今年もピエール・ガスリーがチームに残っていたならば、間違いなく同じレベルの走りをしたはずだと語った。
今シーズンのアルファタウリはマシンのパフォーマンスが低調で、開幕から苦しいレースが続いている。そんな状態にもかかわらず角田は、ここまで全戦で入賞を争う走りを披露。獲得したのはわずか2ポイントであるが、その安定した走りに評価が高まっている。
その角田についてトスト代表は、トップクラスの才能の持ち主だと改めて評価する。
「ユウキはとても、とても速いドライバーだ。多くの人は、まだそれを認識していない」
そうトスト代表は語る。
「純粋なドライビングの才能という点では、間違いなくトップクラスだ。ピエール・ガスリーは昨年、ユウキが速かった時にはそれを認識したはずだ」
そのガスリーは今季からアルピーヌに移籍した。もしガスリーが今年もアルファタウリに残っていたら、角田は同じようなパフォーマンスを発揮できると思うかと尋ねられたトスト代表は、「もちろんだ」と語った。
「もちろんだとも。昨年の段階でも、何度かはユウキの方が速かった。そして彼は、これまでの学習プロセスをうまく乗り切ってきた」
「彼は非常に良いパフォーマンスをしていると言わざるを得ないだろう。彼に本来の能力を発揮してもらえるよう、一刻も早く性能の良いクルマを用意したいと思っている」
今のF1は実に複雑であり、本来のパフォーマンスを発揮できるようになるためには、月日が必要だとトスト代表は言う。
「ユウキにはこれまでの2年が必要だった。そして今年も必要な1年だろう。彼が本当に素晴らしいレベルに達するまでには、来年も必要なはずだ」
「F1は非常に難しく、複雑になってきている。よほど優れたマシンを手にできない限り、いきなり先頭に立つことなどできない」
「もし良いマシンを手にしても、チームメイトを倒さなければいけない。そして、最高のマシンには、必ず最高のドライバーが乗っているんだ。そのことは、誰もが知っている。だからこの学習という段階は、すべてのドライバーが経験しなければいけないんだ」
「F1はあまりにも複雑すぎる。ドライブだけすればいいわけではない。もしかしたら、ドライブするのが最も簡単な部分かもしれないよ。でも、そこにはタイヤやテクノロジーも関係している。空力やメカニカルグリップも理解しなければいけないし、チームがどうやって機能しているかも知らなければいけない。さらには、マーケティングや取材対応もあり、それも過小評価することなどできないんだ。それらは、ドライバーたちのエネルギーを消耗させることになる」
「それらをこなした上で、日曜日にシグナルが灯った時、最高のパフォーマンスを発揮できるようにするために、すべてのことを確実に実行する必要があるんだ」
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