シート喪失の可能性がささやかれるデ・フリースとサージェント。リカルドがF1復帰のチャンスを狙う
今季F1デビューを果たした3人のルーキーのうち、ローガン・サージェント(ウイリアムズ)とニック・デ・フリース(アルファタウリ)は、依然として期待された実力を発揮できていない。ともにまだ一度もポイントを獲得できず、チームメイトとのパフォーマンス差も大きいことから、シーズン中の交代も噂されている。
前戦カナダGPで、サージェントは、予選19番手、決勝はトラブルでリタイアという結果で、車体アップデートなしというハンデキャップはあったものの、予選10番手から7位入賞を果たしたアレクサンダー・アルボンとの違いはあまりにあからさまだった。
![アレクサンダー・アルボン&ローガン・サージェント(ウイリアムズ)](https://cdn-image.as-web.jp/2023/06/05210052/asimg_XPB_1211698_HiRes_64647dce73c4826-660x440.jpg)
パドックの噂では、ウイリアムズは早ければ次戦オーストリアGPでサージャントを解雇し、現在メルセデスのリザーブドライバーを務めるミック・シューマッハーを乗せる可能性もあるという。ただしチームの筆頭株主であるドリルトン・キャピタルはアメリカの投資会社であり、この方針に異を唱えているということだ。
一方のデ・フリースも、8月の夏休みまでに角田裕毅に追いつけなければ、解雇される可能性がある。その場合の後任候補は、レッドブルのジュニアドライバーで、全日本スーパーフォーミュラ選手権で輝きを放ち、ヘルムート・マルコが高く評価しているリアム・ローソンと見られている。ただし現段階では、単なる噂にすぎない。
![2023年F1第9戦カナダGP ニック・デ・フリース(アルファタウリ)](https://cdn-image.as-web.jp/2023/06/17183340/asimg_23R09CanFr-deV-AT1_92648d7df394838-660x440.jpg)
そんな中、脚光を浴びているのがレッドブルのサードドライバー、ダニエル・リカルドだ。ESPNによれば、来季(あるいは早ければ今季後半に)、リカルドがアルファタウリのレースシートに就くことになるかもしれないという。そしてその先には、2024年末でレッドブルとの契約が切れるセルジオ・ペレスの後任としてレッドブルに移籍することを見据えている。
![2023年F1第3戦オーストラリアGP ダニエル・リカルド(レッドブル)](https://cdn-image.as-web.jp/2023/05/12070808/asimg_2023F1Australia-Ricciardo-RBR2_dd645d674781b59-660x440.jpg)
ただしたとえペレスがレッドブルを去るとしても、マックス・フェルスタッペンの新たなチームメイトはリカルドではなく、角田あるいはローソンという見方の方が強い。
リカルドは、レッドブルでF1レースシートに復帰することについて、「それが実現したら、おとぎ話だろうね」と、可能性が高くないことを認めている。
「でももしレッドブルでF1キャリアを終えられたら、完璧なおとぎ話になる。どうなるかはわからない。でも、見てみようじゃないか」
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