フェラーリ、9位&10位の苦戦は『タイヤ劣化にビビってた』から!? 初日FP2のトラブルも影響とチーム代表
フェラーリのフレデリック・バスール代表はF1第11戦イギリスGPを振り返り、タイヤのデグラデーション(性能劣化)への恐れから、より保守的なアプローチを採っていたと認めた。
シルバーストン・サーキットで行なわれたイギリスGPで、フェラーリはシャルル・ルクレールが9位、カルロス・サインツJr.が10位でフィニッシュ。スタート位置は4番手と5番手だったため、今回はポジションを下げてのフィニッシュだった。
要因としてはレース中盤にセーフティカーが出動したことで、それより前にピットインしてタイヤを履き替えていたフェラーリ勢は損をしてしまったことが挙げられるだろう。
しかしバスール代表はもうひとつ問題があったことも認めている。それはイギリスGP初日にルクレールのマシンにトラブルが発生し、彼がFP2を丸々走ることができなかったという点だ。
その結果、チームはタイヤのデグラデーションに関する十分な情報を手に入れられなかったことにより、タイヤ戦略に影響を受けたと彼は語った。
「4番手と5番手からスタートだったが、予選の後はこれよりも良い仕事ができるだろうと感じていた」
バスールはレースを振り返ってそう語った。
「9位と10位には満足できていない」
「しかし今はレースだけではなく今週末について深く掘り下げる必要がある。我々は金曜日にロングスティントを行なっておらず、ソフトタイヤだけを走らせた。そしてシャルルがガレージに留まることになってしまった。そのため、少しデグラデーションを恐れていた」
「我々の頭の何処かにシーズン序盤のレースのことが浮かんでいて、今回はタイヤマネジメントに保守的になりすぎて、十分にプッシュできなかったのかもしれない」
「セーフティカーが出てしまったのは少し不運だった。その件は我々の手に収まることではないため、ここは考える必要はないが、マネジメントできることについては考える必要がある。そして率直に言うと、我々はもっとプッシュできたと思う」
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