レッドブルF1のフェルスタッペンがリカルドの貢献を称賛。ペレスの不振に関しては痛烈な言葉
ニック・デ・フリースの解雇、そしてダニエル・リカルドが角田裕毅の新たなチームメイトとして次戦F1ハンガリーGPからレースに出場することが、アルファタウリから正式に発表された。これははたして、リカルドのレッドブルF1レースシート復帰への伏線なのだろうか。
そのような推測がなされるのは、セルジオ・ペレスが現在、大きな不振に陥っているからだ。第6戦モナコGP以来5戦連続で予選Q3進出を逃し、その間に表彰台には、3位に入ったオーストリアの1回しか上がっていない(スプリントでは2番手を獲得)。レッドブル首脳陣は、ペレスを全面的にサポートすると繰り返し述べているものの、実際には忍耐の限界を迎えている可能性もある。
折しもリカルドはイギリスGP直後に、ピレリのタイヤテストに参加し、2023年型レッドブルRB19を初めて走らせた。タイヤウォーマーを使わない冷えた状態、しかもハード寄りのタイヤで、リカルドはかなりいいペースで周回を重ねたという。
レッドブルから貸し出される形でアルファタウリのレースドライバーに就任するという発表は、テスト直後というタイミングでなされた。首脳陣がリカルドの走りに好感触を持ち、決断を下したとも伝えられている。
ペレスの不調が続けば、リカルドが来年彼に代わってレッドブルのシートに就くのではないかという憶測を加速させるように、マックス・フェルスタッペンは、最近、ペレスに関して厳しい発言をすると同時に、リカルドを称賛した。
「僕たちは(ドライバーズタイトルだけでなく)コンストラクターズについてもタイトルをかけて戦っている。でも今のところ僕ひとりで勝たなければならない」
「ただ幸い、リカルドがシミュレーターで素晴らしい仕事をしている。僕が以前、間近で見てきた才能からすれば、それは少しも驚くことではない」
「それにダニエルは僕たちのチームに、十分馴染んでいる。よく話を聞くし、たくさん質問もしてくる。僕たちふたりのかつての雰囲気も、すぐに戻ってきた。いろんな話題について話しているよ」
まるですぐにでも、リカルドをチームメイトに迎えたいかのような発言だ。ただし、レッドブルはペレスと2024年末までの契約を結んでおり、ペレスには、メキシコの億万長者カルロス・スリムが所有する世界的な通信企業テルセル・グループなどの強力な後ろ盾がある。レッドブルは、契約を前倒しにして無効にする場合は、そういったスポンサーに関連する商業的な影響も考慮しなければならないだろう。
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