ピレリ、F1ハンガリーGPで新しいタイヤの割り当て“ATA”を実施へ。タイヤの数は2セット少ない11セット

 

 ピレリは、F1が今週末の第12戦ハンガリーGPで、“Alternative Tyre Allocation”(ATA/代替的なタイヤ配分)を試行することを認めた。

 F1の持続可能性に向けた取り組みの一環であるATA方式では、チームは各予選セッションごとに、指定された1種類のスリックコンパウンドを使用する。ATAルールにより、各マシンが使用できるタイヤのセット数は、通常のレースウイークの13セットから11セットに削減され、ハードタイヤが3セット、ミディアムタイヤが4セット、ソフトタイヤが4セットが支給される。

 ウエットタイヤの数は同じで、フルウエットタイヤ3セットと、インターミディエイトタイヤ4セットが支給され、金曜日が雨の場合か、土曜日に悪天候が予想される場合は、インターミディエイトタイヤ1セットの追加が許可される。

マリオ・イゾラ(ピレリ レーシングマネージャー)
ピレリのレーシングマネージャーを務めるマリオ・イゾラ

「我々は、今年は2022年と比較してソフト寄りの3つのコンパウンド(C3、C4、C5)を選択し、予選への新しいタイヤ割当“Alternative Tyre Allocation”(ATA/代替的なタイヤ配分のこと)を初めて試行する。ドライのコンディションが続けば、Q1ではハードタイヤ、Q2ではミディアムタイヤ、Q3ではソフトタイヤの使用が義務付けられる」とピレリのレーシングマネージャーを務めるマリオ・イゾラは説明した。

「これらの変更は、少なくとも理論上は戦略面における選択肢の幅広い拡大につながるはずだ」

「ATAはまた、通常の方式(11セットではなく13セットを使用)に比べて2セットのドライタイヤを節約できる。モンツァでのイタリアGPでもふたたび実施予定だ」

「その後、FIA、F1、および各チームは、ATAを来シーズンに採用するかどうか決定することになる」

 ハンガロリンクでのレースで最も一般的な戦略は2ストップだが、場合によっては1ストップが選択される場合もある。

「ハンガロリンクは常設コースではあるものの、それほど頻繁に使用されていないため、ラバーが理想的なレーシングラインに乗り、アスファルトのコンディションが週末の間に大幅に改善する」

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