元ウイリアムズF1のラティフィがSNSで近況報告。2023年はレースに参加せず、MBA取得を目指す

 

 2022年シーズンまでウイリアムズに所属していたニコラス・ラティフィは、レースから離れて学問の道に戻ることを発表した。

 ロンドン・ビジネス・スクールに合格したラティフィは、MBAプログラムに参加する予定だという。ラティフィは自身の決断についてツイッターで発表し、非常に長い投稿のなかで、彼はまず昨年末にF1のレースから去って以降、ファンたちから寄せられたメッセージに感謝し、その後に進路を変更してビジネスの世界に移るという彼の決断について説明した。

「今年、ソーシャルメディアで沈黙していたことは自分でもわかっている。世界中のファンたちから、僕の近況や今後の予定を尋ねるメッセージがたくさん来ているよ。最近になって、みんなに知らせたいことがある」

「僕は今年のとても早い時期に、2023年のレースプランはなしだと決めていた。人生の半分以上にわたる同じ繰り返しの生活がなくなって、とても奇妙な感じがした。今年はレーシングカーのステアリングを握ることはないとわかっていたので、レースに関わることであれ、まったく違うことであれ、次に何をするか考え始めた。当面は時間をかけて違う道を追求し、他の生き方に集中したいと確信したんだ」

「子どもの頃からいつもビジネスの世界に強い興味を持っていた。レースの道に進まなかったら、大学でビジネスの勉強をしていただろうといつも言っていた。そのことが念頭にあったし、レースから離れることになるかもしれないとわかっていたので、MBAを取得することを決め、僕の人生の次の段階を変えるものに集中したいと思った」

「MBAの取得は、レース人生の後にやろうと常に検討していたことだ。それが30代の終わりや40代の初めだったとしてもね。今年の早い時期に、自分がやりたいことはMBAの取得だと確信した。時間をかけてビジネススクールのリサーチをして、どのスクールがいいか考え始めた。願書の準備をし、GMAT(ほとんどのビジネススクールが願書提出時に課すテスト)の勉強に時間を割いた。これは簡単なプロセスではなく、何カ月もかかったよ! ビジネススクールに出願した経験のある人なら、どれだけ難しいか知っているだろう」

「プロセスを始めて5カ月が経ったけれど、ロンドン・ビジネス・スクール(LBS)のMBAプログラムに合格したことを伝えることをうれしく思う。今年の8月に入学する予定だよ。この決断は多くの人にとっては驚きかもしれない。違うレースカテゴリーに移るという方が、理解しやすい動きかもしれない。それでも、ある時点でレース後の人生は必ず来るし、今がそれに向けて準備をする良いタイミングかもしれないと思ったんだ」

 最後にラティフィは、将来のレース復帰の可能性も示した。

「これは必ずしもレース界との永遠の別れというわけではない。レースは13歳から僕の人生であり、今も強い情熱を抱いているものだ。今シーズン、まだF1レースを1レースも見逃していないよ! それでも今年は、自分の人生の他の道を模索して追求するのに適切な時期だと感じている。この次の冒険をとても楽しみにしているし、これまでのキャリアを通じて僕を支えてくれたすべての人たちに感謝したいと思う。僕はしばらく時間をとって他の道を探索するけれど、引き続きみんなに応援してもらえたらうれしいよ」

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