5秒ペナルティのハミルトン「ペレスとの接触はレーシングインシデントだと思う」メルセデス/F1第13戦スプリント
2023年F1ベルギーGPの土曜スプリントで、メルセデスのルイス・ハミルトンは7番手、ジョージ・ラッセルは8番手だった。
スプリント・シュートアウトSQ3では、ラッセルが最後のラップでミスをし、後ろを走っていたハミルトンが詰まってしまい、ふたりともがタイムを思うように伸ばすことができなかった。
スプリントでは、雨のため全車がウエットタイヤを装着し、セーフティカー先導でフォーメイションラップが5周行われ、11周のレースとなった。セーフティカーが戻ってすぐに、ハミルトンはピットインしてインターミディエイトに交換、5番手に順位を上げた。数周後、前を走るセルジオ・ペレス(レッドブル)とのバトルになり、ハミルトンがペレスを抜こうとした際に接触が起きた。ペレスはマシンにダメージを負い、リタイア。ハミルトンは走行を続けることができ、4番手でフィニッシュしたが、接触に関して5秒のタイムペナルティを受けて、7番手に降格された。
ラッセルは、ハミルトンの翌周にインターミディエイトに交換し、12番手に落ちたが、そこからオーバーテイクを繰り返して8番手でフィニッシュした。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
スプリント・シュートアウト=7番手(SQ1=2番手1分58秒939:インターミディエイトタイヤ/SQ2=2番手1分55秒823:インターミディエイトタイヤ/SQ3=7番手1分49秒900:ソフトタイヤ)
スプリント=7番手(7番グリッド/タイヤ:ウエット→インターミディエイト)
トリッキーなコンディションだったけれど、全員が全力を尽くした。ペレスとの接触は、レーシングインシデントだったと、僕は考えている。
彼がワイドになり、ターン14で遅くなっていた。僕の方はコーナーをとてもいい形で立ち上がることができた。彼に車半分以上並びかけたが、接触が起きた。
もちろん故意ではない。それでもペナルティを受けた。でも最終的に、僕の結果に大きな影響が出たわけではない。スプリントで与えられるポイントは多くはないので、4番手が7番手になっても、大きなダメージはない。
一方で、僕たちのペースが良かったことはポジティブな要素だ。今日のスプリント・シュートアウトでは、最終ラップでの問題がなければ、フロントロウを争っていただろう。マックス(・フェルスタッペン)とトップ争いをしていたはずだ。実際はそうはならなかったけどね。
でも明日は3番グリッドからスタートする。フェラーリやペレスと戦えるといいね。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
スプリント・シュートアウト=10番手(SQ1=15番手2分00秒475:インターミディエイトタイヤ/SQ2=10番手1分57秒393:インターミディエイトタイヤ/SQ3=10番手1分55秒742:ソフトタイヤ)
スプリント=8番手(10番グリッド/タイヤ:ウエット→インターミディエイト)
今日の短縮されたスプリントでは8番手が最大限の結果だったと思う。マシンは本当に速かった。たぶんマックスに次いで2番目に速かったんじゃないかな。
でも残念ながら、予選(シュートアウト)が悪かったからこれが精一杯だった。それにこのコンディションだし簡単にはいかなかったね。
セーフティカーが戻って1周後にピットインしたのは僕の判断で、これはおそらく正しくなかった。ピットストップを終えると12番手になっていたんだ。そこから8番手までポジションを上げた。あの短い時間でこれだけ順位を回復できたのはポジティブだ。あと2周あれば5番手まで上がることができたかもしれない。でもこれが現実だし、僕は比較的満足しているよ。
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