ルクレール、ハミルトンを寄せ付けず表彰台。サインツは「ピアストリのミスで接触した」と批判:フェラーリ/F1第13戦
2023年F1ベルギーGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは3位表彰台を獲得、カルロス・サインツは、スタート直後の1コーナーでオスカー・ピアストリ(マクラーレン)と接触した際のダメージが原因でリタイアした。
予選トップのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がギヤボックス交換のためにグリッド降格となり、予選2番手のルクレールがポースポジションからのスタートとなった。しかしルクレールは1周目にセルジオ・ペレス(レッドブル)に抜かれて2番手となり、9周目には後方から追い上げてきたフェルスタッペンにかわされ、3番手に落ちた。その後、後ろのルイス・ハミルトン(メルセデス)が十分近づくことができなかったため、ルクレールは3位を守ってレースを終えた。
4番グリッドスタートのサインツは、3番グリッドスタートのハミルトンの前に出ようとするなかで、ターン1入口でブレーキをロックさせた後、イン側に深く入って行った。そこには5番グリッドスタートのピアストリがおり、ピアストリは壁とサインツに挟まれて接触、マシンがダメージを負い、コース脇でストップした。サインツは走り続けたがポジションを落とし、23周走った後にチームはリタイアを決めた。このインシデントについてはどちらにもペナルティは科されなかった。
サインツは、ピアストリに非があると主張しているが、ピアストリは、接触の瞬間に無線で「彼はいったい何をしているんだ。僕がいたのに、まるで存在しないかのようにコーナーに入ってきた」とチームに訴え、その後、メディアに対してもサインツを非難する発言をしている。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=3位(44周/44周)
1番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト
今日は3位が僕たちにとって可能な最大の結果だった。レッドブルが僕たちより速いことは分かっていたので、目標は、このパッケージで最大限のポイントを獲得することだった。それを達成することができた。
僕たちはルイスの戦略に応じて動く必要があった。彼のペースは良かったが、何とか彼を後ろにとどめておくことを心がけた。前のレッドブル2台は僕たちの動きに反応しなければならなかったため、全員が同じ戦略で走ることになった。
タイヤマネジメントに関して言うと、デグラデーションはそれほど大きくなかった。この数戦で、その分野において良い仕事ができたということだろう。
チームはアップデートを予定よりも早く持ち込むという素晴らしい仕事をした。それによって最初に考えていたよりも早く、向上を成し遂げることができた。
シーズン前半を表彰台で締めくくることができてうれしい。サマーブレイク後のレースでも、このパッケージを最大限に生かして戦っていきたい。
■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=リタイア(23周/44周)
4番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム
シーズン前半をこういう形で終えたくはなかった。(スタート直後)ハミルトンがペレスの後ろにとどまっていたので、イン側から彼にアタックした。その時、オスカーから接触されたんだ。それでレースは終わったようなものだ。レーシングインシデントではあるが、僕の意見では、オスカーは楽観的すぎた。彼は僕に完全に並んではいなかった。後ろからああいう動きをしても、スパでは決してうまくいかない。がっかりしているが、これもレースの一部だ。
ポジティブな面に目を向けると、今日はペースが良かったと思う。心強い結果を達成したチームとシャルルにおめでとうと言いたい。
サマーブレイクの後、もっと強くなって戻ってくるために、努力し続ける必要がある。
(レース後のインタビューで語り)ターン1に向けてルイスにアタックし、ほぼうまくいっていたと思う。その時、右リヤに接触を受けた。正直に言うと、あれはオスカーのミスだと思う。ターン1に向けて並びかけようとしたんだ。過去7年か8年を振り返ると、それと同じことをしたドライバーがうまくいったケースはないし、結局クラッシュに発展している。(ピアストリの行動が)経験不足のせいなのか、楽観的だったのか、分からないけれど、このレーシングインシデントによって、僕たちのレースは台無しになった。
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