2023年F1第13戦ベルギーGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 

 2023年F1第12戦ハンガリーGPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはジョージ・ラッセル(メルセデス)、ランド・ノリス(マクラーレン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、角田裕毅(アルファタウリ)だ。

■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
決勝=10位(44周/44周)

2023年F1第13戦ベルギーGP 角田裕毅(アルファタウリ)
2023年F1第13戦ベルギーGP 角田裕毅(アルファタウリ)

 チームは今日、素晴らしい仕事をしてくれました。マシンが飛ぶように走りましたし、サマーブレイク前にポイント圏内でフィニッシュすることができてうれしいです。

 メカニック、ビスターとファエンツァのスタッフ、トラックサイドエンジニアたちなど、チーム全体が素晴らしい仕事をしました。

 ポイントを獲得したのは久しぶりです。この数戦、僕は苦戦していたので、今はとてもハッピーです。

 前のマシンが何台かリタイアしたことは、僕たちにとってはラッキーでした。それでもレース中、本当に快適に走ることができたのは確かです。マシンは自然に前に進み、僕としてはタイヤの管理をするだけでした。一時、雨が降ってきましたが、幸いすぐにやんだので、ペースを維持して、安定した走りを続けることができました。

 昨日はひどい一日だったので、その時の気持ちをサマーブレイクに持ち込みたくないと思っていました。今日、マシンのパフォーマンスを最大限に引き出すことができてうれしいです。

 休みに入る前に、チームにお返しをし、謝罪し、そして少しでも前向きなエネルギーをもたらすことができたと感じています。これからできるかぎり休んで、シーズン後半に備えたいと思います。

■ランス・ストロール(アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チーム)
決勝=9位(44周/44周)

2023年F1第13戦ベルギーGP ランス・ストロール(アストンマーティン)

 この週末の終わりに2ポイントを獲得できて良かった。ここは僕らにとって、あまり得意とは言えないサーキットだからね。最初のミディアムタイヤでのスティントを長くしようと決めたのは、レーダーの画面を見る限り、雨が来る可能性はあると考えたからだ。実際、コースの一部では雨が降ったけど、インターミディエイトを必要とせずに走れるレベルだったので、ピットに入ってソフトに履き替えた。あれはちょっとしたギャンブルだった。もしあの時点で雨がもっと強くなっていれば、(周囲より)ピットストップを1回少なくできたかもしれない。

 振り返って考えてみると、2ストップの方がベターな戦略だったようだ。レース終盤はソフトタイヤのマネージメントがすべてになり、エステバン(・オコン)が迫ってきた時には、もうポジションを守れるほどのグリップは残っていなかった。

 僕自身のシーズン前半戦は、序盤の浮き沈みが激しかった。後半戦に向けて、いくつか課題があるのは分かっている。とはいえ、昨年と比べれば大きく進歩したのは確かで、チームにもさらに上を目指してプッシュし続けようという意欲があるのは間違いない。

■エステバン・オコン(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=8位(44周/44周)

2023年F1第13戦ベルギーGP エステバン・オコン(アルピーヌ)
2023年F1第13戦ベルギーGP エステバン・オコン(アルピーヌ)

 このスパで、またポイント争いに復帰できてうれしいよ。このところ、自分たちにはコントロールできないファクターによって、ポイント圏外で終えるタフな週末が続いていたからね。

 今日は全体としていいリカバリードライブができて、チームも状況に応じて最善の判断をした。14番手グリッドからスタートしたのだから、8位は文句なしの結果だよ。レース中には、ユウキ(角田)やアレックス(・アルボン)を抜いた時のように、うまく決まったオーバーテイクも何度かあって楽しかった。

 この忙しい週末を良いかたちで終えることができたと思うし、気分良く夏休みを迎えられそうだ。休み中にはしっかり休養して、シーズン後半の戦いに向けて英気を養いたい。

 最後になったけど、このチームに重要な貢献をしてくれたオットマー(・サフナウアー)、アラン(・パーメイン)、パット(・フライ)の今後の活躍を祈りたい。チームの誰もが彼らに感謝しているよ。

■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラワン・チーム)
決勝=7位(44周/44周)

2023年F1第13戦ベルギーGP ランド・ノリス(マクラーレン)
2023年F1第13戦ベルギーGP ランド・ノリス(マクラーレン)

 いい結果だね。レースのスタート直後は厳しい状況だっただけに、満足できる成績だと思う。とにかくペースが遅くて、オーバーテイクやストレートでのディフェンスにひどく苦労させられた。それで序盤にどんどん順位を下げてしまったんだ。

 戦略面でもいろいろなことを試したけど、結果として唯一機能したのはソフトタイヤを選んだことで、その後は僕のレース全体が一変した。最終的には7位でフィニッシュしたけど、これが可能な限りにおいて最善の結果だったと思う。

 チームとしてはタフなレースだったとはいえ、ポイントを稼ぐことはできたのだから、その明るい面を見て夏休みに入りたい。

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=6位(44周/44周)

2023年F1第13戦ベルギーGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

 今日は本当なら、ルイスと一緒にチームのために表彰台争いができたはずだ。でもついてないことに、オープニングラップで、ターン1でダメージを負ったオスカーの後ろで足止めを食ってしまった。それによってポジションをいくつか落とし、レース結果に悪い影響が出た。

 でもその後は、良いレースをすることができ、コンストラクターズ選手権において、3位(アストンマーティン)との差を51点に広げることができた。

 シーズン前半はチーム全員にとって忙しい日々だったので、この後の休みが楽しみだ。数週間、リセットする機会になるからね。そして次のザントフォールトでまたレースに戻る。

 僕たちの目標は、レースに勝つことだ。今シーズン中にそれができると、僕は今でも信じている。

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