レッドブルF1代表「追われる立場にもプレッシャーはある」。ライバルからのスタッフ引き抜きも悩みのひとつ
レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、この2シーズンにわたり前例のない成功を収めているものの、それによって緊張感を失うようなチームメンバーはひとりもいないと述べている。
2023年シーズン、F1ベルギーGPまでの13戦すべてで、レッドブルは勝利を収めている。マックス・フェルスタッペンは10勝を飾り、セルジオ・ペレスはサウジアラビアとアゼルバイジャンで2勝を挙げてチームに貢献している。
2022年のフランスGP以降、レッドブルは1レースを除いた全レースで優勝している。例外は、昨年の最後から2番目のブラジル・サンパウロGPで、メルセデスのジョージ・ラッセルが勝利を収めた。
今年のフェルスタッペンは、昨年以上の圧倒的強さを見せており、この2戦は、チームメイトのペレスを含む他のドライバーたちに20秒~30秒の差をつけて優勝している。
今の優勢さを考えれば、フェルスタッペンが世界タイトル3連覇を達成するのは時間の問題であると予想され、その順調さによって、彼とチームの緊張が緩んでも不思議はないが、ホーナーはそれを否定した。来年のチャンピオンシップに向けて勢いを維持するために、チーム全員がプッシュし続けると、ホーナーは言う。
「我々は1レース、1セッションごとに真剣に取り組んでいる」とホーナー。「そのように集中する必要がある」
「誰も気を抜くことはできない。チャンピオンシップはとても長いのだから」
「常に異なる挑戦がある。追う立場の者は、目の前のターゲットに全員を集中させなければならない。突然追われる立場になったら、また違った種類のプレッシャーがかかる」
ホーナーは、スタッフの集中力を維持するための要素はたくさんあると語り、2026年の新レギュレーションに従ったパワーユニット(PU)開発を例に挙げた。
「レッドブル・パワートレインズとともに、舞台裏では多くのことが動いている。ミルトンキーンズでも水面下で同様に物事が進められている。2026年はそれほど先の話ではないからね」
ホーナーにとって最大の悩みは、技術チームとマネジメントチームの結束をどう維持していくかという問題だ。ライバルたちは、成功を収めているレッドブルからトップクラスの人材を引き抜くために動いている。
直近で最も注目を集めたミルトンキーンズからの退職者は、17年のベテランである上級エンジニア、ロブ・マーシャルだ。彼はマクラーレンに移籍して、2024年1月からエンジニアリング&デザイン担当テクニカルディレクターとして仕事を始める予定だ。
「もちろんライバルチームから多くのアプローチがある。彼らは我々のスタッフやスポンサーたちを追いかけているのだ」とホーナーは認めた。
「トップに立つことと、そこに留まることは別のことだ」
「しかし、我々のチーム内には確固たる精神と文化がある。それが深い部分での大きな強みであり、そのおかげで長期にわたって継続性を享受してきた。このビジネスにおいてはそれも非常に重要なことだ」
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