フェルスタッペン最速。ローソンは18番手【タイム結果】2023年F1第14戦オランダGPフリー走行3回目

 

 2023年F1第14戦オランダGPのフリー走行3回目が行われ、ウエットコンディションとなるなか、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップタイムをマークした。2番手はジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手はセルジオ・ペレス(レッドブル)となっている。アルファタウリの角田裕毅は13番手、リアム・ローソンは18番手で予選前最後のセッションを終えている。

 既報のとおり、フリー走行2回目で左手の中手骨を骨折したダニエル・リカルドに代わり、アルファタウリはリザーブドライバーとして帯同していたリアム・ローソンをこのFP3より起用。

 ガレージでは早朝からシート合わせなど、急ピッチで作業が進められた。なお、ローソンは2022年の第14戦ベルギーGP、第20戦メキシコシティGPでFP1に出走した際と同じ、カーナンバー『40』となる。

2023年F1第14戦オランダGP リアム・ローソン(アルファタウリ)
2023年F1第14戦オランダGP 早朝からシート合わせを行うリアム・ローソン(アルファタウリ)

 60分間のフリー走行3回目は現地時間11時30分、気温14度、路面温度18度、湿度87パーセント、早朝に降り注いだ強めの雨は過ぎ去るも、路面はウエットというコンディションで開始された。

 このセッションが走り始めとなるローソンは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に続く2番目にコースイン。ウエットタイヤを装着し、最初の周回はフェルスタッペンから7.574秒落ち。そこからコンディションとマシンの感触を確かめるように周回を重ね、着々とタイムを上げる。

 一方、フェルスタッペンはセッション開始5分が経過したなか、ターン3立ち上がりでバランスを崩しコースオフ。あわやウォールにヒットかと思われたがギリギリ回避。その直後にはセルジオ・ペレス(レッドブル)がターン11〜12でコースオフするも大事には至らず。

 セッション開始から10分が経過しようかというなか、先ほどフェルスタッペンがバランスを崩したターン3でケビン・マグヌッセン(ハース)がインターミディエイトを装着したアウトラップでの単独スピンからウォールにヒットしマシンを止めた。

 これでセッションは赤旗中断に。セッションは残り43分で再開されると、雨足が弱まったこともあり、フェルスタッペンをはじめ多くの車両が浅溝のインターミディエイトタイヤを装着。

 その直後にはウエットタイヤのシャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分26秒752で暫定トップに浮上。しかし、そのアタック後のターン1で止まりきれず、タイヤバリヤまで一直線滑るも、ギリギリランオフエリアでマシンを止めることが叶った。

 至る所でコースオフも見られる難しいコンディションとなるなか、セッション開始から20分時点でタイム計測は13台に留まった。そんななか、フェルスタッペンが1分25秒197をマークしてトップに浮上。2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にルクレールというオーダーに。

 セッション残り35分というところで、インターミディエイトを履いた周冠宇(アルファロメオ)がターン13立ち上がりで単独スピンからグラベルに捕まり、このセッション2度目の赤旗が掲示される。なお、その直前にはターン11〜12でピエール・ガスリー(アルピーヌ)がコースオフを喫するシーンも見られた。

 セッションは残り26分より再開。この時点では雨は止んだが、路面は依然として濡れたままというコンディション。再開早々からウエットタイヤを装着しコースインしたカルロス・サインツ(フェラーリ)がターン1で右フロントをロックさせコースオフを喫するなど、難しいコンディションが続く。

 角田は無線で「インターミディエイトの方がいいコンディションだよ」と伝えるが、ウエットタイヤのままアタックシミュレーションを実施し、1分27秒909をマークし暫定4番手につけると、その翌周にインターに交換。セッション終盤は全車がインターミディエイトでの周回となった。

 セッション残り20分を切るとノリスが1分25秒086をマークし、フェルスタッペンを0.111秒上回る。その翌周にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が1分24秒893をマークするも、その直後にノリスが1分23秒677を叩き出し、セッション残り16分時点でマクラーレンがワンツーとなる。

 路面コンディションは時間が経過するにつれて改善が進み、各車続々と自己ベストを更新しセッションは終盤へ突入。ピアストリは再度アタックを試みるが、0.097秒ノリスに届かない。

 そんななか、残り12分というところでローソンがターン13出口で単独スピンからマシンを止めてしまう。これで3度目の赤旗が掲示されるが、ローソンは自走でコースに戻ったこともあり、短時間で赤旗は解除された。

 セッションは残り9分で再開されると、ルクレールがまたもターン1で止まりきれずコースオフ。ここでもギリギリタイヤバリヤへの接触を免れコース復帰した。

 一方、フェルスタッペンは1分22秒758を叩き出し、ノリスを0.919秒上回りトップに浮上する。そのフェルスタッペンは終盤も1分21秒631を叩き出し他を圧倒。その直後には、2番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)が浮上。

 フェルスタッペンはチェッカー目前にラストアタックを敢行。セクター1全体ベスト更新も、セクター2でコースオフを喫しそこでアタックをやめた。そんななか、最終アタックでペレスが3番手、アロンソが4番手、ハミルトンが5番手に浮上してチェッカーとなった。角田は最終的に13番手。ローソンは計25周を走行し18番手となった。

 2023年F1第14戦オランダGPの予選は日本時間26日22時より行われる。

■2023年F1第14戦オランダGPフリー走行3回目 リザルト

Pos. No. Driver Team Time Laps
1 1 M.フェルスタッペン レッドブル 1’21.631 18
2 63 G.ラッセル メルセデス 1’22.010 18
3 11 S.ペレス レッドブル 1’22.631 18
4 14 F.アロンソ アストンマーティン 1’22.634 14
5 44 L.ハミルトン メルセデス 1’22.723 18
6 23 A.アルボン ウイリアムズ 1’22.750 19
7 81 O.ピアストリ マクラーレン 1’22.892 20
8 77 V.ボッタス アルファロメオ 1’22.965 25
9 16 C.ルクレール フェラーリ 1’23.093 12
10 4 L.ノリス マクラーレン 1’23.158 24
11 10 P.ガスリー アルピーヌ 1’23.210 15
12 55 C.サインツ フェラーリ 1’23.438 17
13 22 角田裕毅 アルファタウリ 1’23.544 18
14 2 L.サージェント ウイリアムズ 1’23.570 20
15 27 N.ヒュルケンベルグ ハース 1’23.640 20
16 31 E.オコン アルピーヌ 1’23.806 12
17 18 L.ストロール アストンマーティン 1’24.058 15
18 40 L.ローソン アルファタウリ 1’26.343 26
19 24 周冠宇 アルファロメオ 1’28.482 9
20 20 K.マグヌッセン ハース No Time 1
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