2023年F1王者フェルスタッペン、2024年に支払うスーパーライセンス費用は約2億円に到達する見込み

 

 3度のF1世界チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の成功には代償が伴う。彼は2024年にF1でレースをする特権のために、100万ユーロ(約1億6000万円)を超える記録破りの料金を払わなければならないのだ。

 FIAが発行するF1のスーパーライセンスは、すべてのF1ドライバーが持たなければならない許可証であり、パフォーマンスに関連して高額の料金がかかる。ドライバーは2023年にF1でレースをするために、1万400ユーロ(約167万円)の基本料金に加え、2022年シーズンに獲得したポイントに応じた料金(1ポイントごとに2100ユーロ/約34万円)をFIAに支払った。

 しかし『Speedcafe』の報道によると、インフレと連動した結果、2024年には両方の金額が上がることが予想されているという。今年圧倒的優位にあるフェルスタッペンは、第21戦サンパウロGP終了時点で524ポイントを獲得しており、基本料金とポイント数を計算すると111万800ユーロ(約1億7869万円)を支払わなければならないことになる。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2023年F1第21戦サンパウロGP 今シーズン17勝目を挙げたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 2023年シーズンの開幕前には、フェルスタッペンは不満気に、彼が苦労して稼いだお金の多くをFIAが要求することへの憤りを表明していた。

「この金額はばかげていると思う」とフェルスタッペンは今年2月にオーストリアの放送局『Servus TV』に語った。

「これほどの金額を払わなければならないのはおかしいと思う。他のスポーツでは見られないことだ。それにレースはますます増えている」

 とはいえ、レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコによると、来年の多額の料金はフェルスタッペンの財布から払うわけではないようなので、彼にとってはさほど重要な懸念事項というわけではない。

「私の記憶にある契約では、我々がそれを支払わなければならないことになっている」とうんざり顔のマルコは語った。

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