角田裕毅10番手「トラフィックに苦しんだ。自分の仕事に集中し改善していく」4回目の戒告で厳しい状況に/F1第7戦金曜
2022年F1モナコGPの金曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はフリー走行1=11番手/2=10番手だった。
今回角田のマシンには、シーズン2基目のギヤボックス(RNC)が投入されている。
角田は、FP1とFP2でそれぞれ1回ずつ、ピットレーンでのスピード違反を犯し、それぞれについて罰金1000ユーロ(約13万円)が科された。
また、FP2においてターン10で不必要にケビン・マグヌッセン(ハース)の進路妨害を行ったと判断され、競技レギュレーション第37.5条違反により、戒告処分(ドライビング)が下された。
スチュワードはこれについて以下のように説明している。
「22号車は20号車の接近を何回にもわたり十分に警告されながら、10コーナーに向けてレーシングライン上にとどまったために、20号車はシケインを通過して回避行動をとらなければならなかったことが明らかになった」
「フリープラクティス中の妨害行為に対してペナルティを科すことは一般的ではないが、今回のインシデントはペナルティに値するほど重大なものだった」
角田がドライビングに関する戒告を受けるのはシーズン4回目。レギュレーションでは、シーズン中、5回の戒告を受け、そのうち最低4回がドライビングに関する違反によるものであった場合、10グリッド降格ペナルティが科されると定められている。
チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、モナコ初日を振り返って、次のように語った。
「新世代F1マシンを(モナコで)走らせるのは簡単なことではないが、全体的に今日のセットアップは、プラクティス2回で優れたポテンシャルを見せた」
「ターン1へのブレーキングは常に困難であり、タイヤをウォームアップしようとしているときには余計に難しい。裕毅はFP2でミディアムタイヤで走行中、早い段階でフロントタイヤを傷めてしまい、バイブレーションがひどすぎて走行を続けることができなくなった」
「我々は他のマシンがソフトで走る時期と合わせるため待機し、裕毅はその間、多数のラップを逃がすことになった。こういったことで彼は少し遅れを取る形になったが、それでも良いラップタイムを記録することができた」
「モナコは予選がすべてだ。今日は2台ともトップ10圏内で終えることができたのはポジティブだ」
■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
フリー走行1=11番手(1分15秒536:ミディアムタイヤ/36周)/2=10番手(1分14秒134:ソフトタイヤ/27周)
今日はとても難しい一日でした。セッション2回とも、ほとんどすべてのプッシュラップでトラフィックに引っかかり、満足のいくクリーンなランを走ることができませんでした。
さらに、FP2では新品タイヤの最初のセットで走行中にミスをして、大きなフラットスポットを作ってしまいました。そのために最初のスティントを予定より早く終えなければなりませんでした。
明日は状況が良くなることを願っています。ただ、今は、何が起こるのか見えていますし、誰もが同じ状況に直面しています。自分自身のこと、予選前に自分が改善すべきことに集中する必要があります。
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