クアルタラロ、低グリップの路面で悪戦苦闘「現時点で、速いのはアレイシ・エスパルガロだけ」
ヤマハのファビオ・クアルタラロは、MotoGPカタルニアGP初日を総合8番手で終えたが、グリップが低い路面に苦しみ、ペースは”超”遅かったと語った。
カタルニア・サーキットはメインストレートが長く、トップスピード不足に苦しんでいるヤマハにとってはトリッキーなコースになると、クアルタラロは予想していた。また、路面のグリップが低いのも、ヤマハが苦手としている要素だ。
クアルタラロはFP2で8番手となったものの、トップタイムを記録したアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)からは0.721秒も遅れた。
彼は自身が「いい走りができていると思う」と言いながらも、路面コンディションが悪いことから「今は遅い」と語った。
土曜日以降、路面にもっとラバーがのっていくことを期待しているのかという質問に、彼は次のように答えた。
「僕たちはそれを願っている。グリップがないと苦戦することは分かっているからね」
「アプリリアがローグリップでとても速いことは分かっている。だけど僕たちは苦戦してしまうんだ。レースペースでも、アレイシからコンマ6~7秒は遅かったんだ」
「このコースでは自分が遅いのかそうでないのかを感じることができる。そして僕は遅いと感じているし、これ以上速く走れないと感じる。ターン3、4、9でスロットルを開けると(タイヤが)スピンしてしまうからだ」
「自分のライディングは良いと思うけど、ただとても遅いんだ」
タイヤの消耗が激しいことを心配しているのかと尋ねると、クアルタラロは「タイヤが消耗して、スピンが多くなっているんじゃないんだ」と答えた。
「今の問題は、スピードが落ちていることなんだ」
「だからタイヤの消耗は心配していない。それよりも、超遅いと感じていることが心配で、多くのライダーが同じように感じているはずだ」
「このような悪いコンディションでは、自分のポテンシャルを確認するのは難しい」
クアルタラロは、GP初日のペースセッターであるアレイシ・エスパルガロが現時点で唯一の有力ライダーだと考えており、もしすぐに決勝レースが行なわれていたら、ダメージを抑えるので精一杯のレースを強いられることになると認めている。
「今レースをしたらダメージ・リミテーションになるだろうが、このコースではラバーがのればのるほどグリップが高まることは分かっている」
「だから週末を通してグリップを高めていきたいし、雨は降らないと分かっている。毎日ラバーを路面にのせていって、日曜日にペースを大幅に向上させることができると願っている。今、本当に速いペースで走れるのはアレイシだけだと思うからだ」
「彼はコンマ5秒速いんだ。彼もかなりペースが落ちていたけど、それでもコンマ5秒速かった。僕たちがかなり落ちているんだ」
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