周冠宇、ベテランの僚友ボッタスは「これまで仕事をしたなかで最高のひとり」F1開幕戦でのエピソードを振り返る
アルファロメオF1チームのルーキーである周冠宇は、彼のモータースポーツキャリアのなかでともに仕事をしたなかでも、バルテリ・ボッタスは“最高”と呼べるチームメイトのひとりだと述べている。ボッタスは、周の初のF1予選セッションを前に、貴重なアドバイスも与えてくれたという。
今シーズン、アルファロメオはボッタスの豊富な経験と周の若さを調和させることを選んだ。これまでのところ、この関係は実を結んでいることが証明されている。中国人初のF1ドライバーである周は、レースごとに改善を見せ、一方でチーム全体の利益のためにボッタスと緊密に協力している。
「とても素晴らしいチームメイトだ」とは、周が最近の『Beyond the Grid』ポッドキャストのなかで、ボッタスについて言い表した言葉だ。
「彼はとてもいい人だ。これまでに(一緒に)仕事をしたなかでも最高と言えるチームメイトのひとりだろう。これほど素晴らしいチームメイトを持ったのは、(FIA F2時代の)カラム(・アイロット)以来かもしれない」
「バルテリは最高だ。豊富な経験を持っていて、すべての質問に答えられるだけでなく、時には『どう? もっと知りたいことはある?』とまで聞いてくれるのだから」
「バーレーンでのことはよく覚えているよ。ピットレーンが開く10分前、ヘルメットをかぶる前に彼は『何か(聞きたいことは)あるかい?』と僕に尋ねてくれた。なぜなら僕がどれだけ緊張しているか彼は知っていたからだ」
「それ以来僕たちは一緒にうまく仕事をしている。さらによかったのは、僕たちのドライビングスタイルがとても似ているということだ。だから僕たちのマシンのフィードバックはいつも同じようになる」
「チームの方向性については、開発はとても素晴らしいよ。これまでのところすごく順調だし、常にすべてのポテンシャルを最大化しようとしている」
周はまた、バーレーンで初めてのF1予選セッションを前に感じていた緊張を解くのを、ボッタスがいかにして助けてくれたかということを思い返した。
「彼は僕に言った。『君の初めての予選セッションだけど、ここから少しずつ進んでいくしかないんだ。初回に全力を出さなきゃいけないとは思わないことだ。そうできなくても、試す機会はまだあるからね』とね」
「それでなんだか僕は落ち着いたんだ。それに、たとえばバクーではシーズンの4分の1が終わったところだったけれど、彼は『ここではとにかくフィニッシュまで行くんだ。それがバクーで最初にやる必要があることだ』と言ってくれた。それはレース前のことだったけど、彼はこうも言った。『とにかくフィニッシュするんだ。何位でフィニッシュできるかなんて分からないからね』」
「そういうことが(僕の)やる気を奮い立たせてくれるし、より優れたドライバーになるための大きな助けになる」
周はボッタスと仕事をするなかで必然的に、ボッタスがレースウイーク中にアルファロメオのホスピタリティユニットで淹れる、有名なエスプレッソを試すようになった。
「初めて彼の“自家製”コーヒーをモーターホームで飲んだのはイモラだった」と周は振り返った。
「今年それより前はコーヒーを飲まなかったし、F1に来るまでもコーヒーは飲んでいなかった」
「でも毎日早朝からコース外でメディア対応やいろいろなことをしなければならないから、目を覚ましていないといけない。それが問題だった」
「レースの前や予選セッションの前にもコーヒーを飲むことがある。自分自身をリセットするためにね。今ではコーヒーが大好きだよ。でもバルテリのレベルには到底及ばないよ!」
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