フェルスタッペン、フロア破損で優勝争いから脱落「レーシングライン上にデブリが落ちていた。本当に不運」/F1第10戦

 

 2022年F1イギリスGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは7位でフィニッシュした。

 2番グリッドのフェルスタッペンは、ソフトタイヤを選び、スタート直後にトップに立つことに成功したが、直後に多重クラッシュが起きたためレースは赤旗中断に。リスタートには元のグリッドが採用され、再び2番手からのスタートになった。2回目のスタートではミディアムを選択し、ポジションキープでレースを進め、トップを行くカルロス・サインツ(フェラーリ)がミスをしたため、10周目に首位に立った。

 しかし12周目にフェルスタッペンは突然ペースを落とし、パンクを疑い、ピットイン。これによって6番手に落ちた。タイヤ交換後も不調は直らず、フェルスタッペンは「マシンは100パーセント壊れている」とチームに訴えた。チームによると、フェルスタッペンはフロアにダメージを負って、パフォーマンスが大幅に低下した状態だったということだ。フェルスタッペンは速さを出せないまま走り続けるしかなく、苦しいレースになったが、7位を獲得し6点を稼いだ。ドライバーズランキングでは依然として首位を守っている。

2022年F1第10戦イギリスGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2022年F1第10戦イギリスGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=7位
2番グリッド(リスタートでも2番グリッド)/タイヤ:ソフト→ミディアム→ミディアム→ハード→ソフト

 マシンにダメージを負っていたことを考えれば、7位は良い結果だと思う。チェコが表彰台に上って、チームとしてたくさんのポイントを稼ぐことができた。もちろんもっと良い結果を期待していたが、今日は単純に不運な一日だった。

 大きなデブリにヒットしたんだ。カーボンだと思う。マシンバランスが悪化し、ひどいオーバーステアで、パンクしたみたいに感じた。運転しづらかったから、なんとか良い空力バランスを見つけようとしたが、難しかった。

 アレックス(アレクサンダー・アルボン)が(クラッシュの後に)予防的検査を受けていると聞いた。何もないことを願っている。ああいうことが起こるのを目にするのはいやなものだ。今日はまたヘイローが安全性を大幅に向上させたことが証明されたと思う。ヘイローがなければ周冠宇の状況は変わっていただろう。

(『Sky Sports』に対して、マシンのダメージについて説明し)カルロスがミスをしたことでトップに立ったが、その数コーナー後にレーシングライン上にデブリが落ちていた。そこに来た時に、左や右に大きく曲がることができなかったので、まっすぐ突っ切ることにした。通常ならデブリはどこかに行ってしまうのに、今回はフロアに入り込んでしまって、左側を完全に破壊した。

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