フェルスタッペン2位「なぜこれほどタイヤに苦労したのか不可解。フェラーリと戦う速さもなかった」/F1第11戦
2022年F1オーストリアGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2位を獲得した。
1番グリッドからスタート、レース序盤をリードするが、12周目にシャルル・ルクレール(フェラーリ)に抜かれた翌周に、トップグループでは最初にピットイン。フェラーリ勢のタイヤ交換によって28周目に首位に立った後、32周目に再びルクレールに抜かれ、36周目に2度目のタイヤ交換を行った。フェラーリ2台のピットインで51周目に首位に繰り上がったが、53周目にルクレールにオーバーテイクされ、2番手に。背後を走るカルロス・サインツ(フェラーリ)がトラブルでストップしたことによりバーチャル・セーフティカーが導入され、58周目にルクレールと同時にピットイン。レース終盤、同じタイヤの条件で優勝争いをするなか、ルクレールにはスロットルのトラブルが発生するが、フェルスタッペンは追い切れず、1.532秒差の2位となった。
チームは、「マックスは、序盤にトップを走ったが、タイヤのデグラデーションに(フェラーリよりも)苦しみ、戦略が展開するなかでルクレールに3度にわたりオーバーテイクされた」と述べている。
クリスチャン・ホーナー代表は、フェルスタッペンのレースを振り返り、次のように語った。
「レースの大部分でフェラーリのマシンの方が速く、それによって彼らはより幅広い戦略的な選択肢を持つことができた。マックスのタイヤデグラデーションは、ファーストスティントの半ば以降ひどくなり、それに対処するのが困難だった」
フェルスタッペンはファステストラップも記録、合計208点で、ドライバーズランキング首位を維持している。なお、レース後に、トップ3のドライバー(フェルスタッペン、ルクレール、ルイス・ハミルトン)のフィジオ/アシスタントが許可なくパルクフェルメに立ち入ったとして、それぞれに1万ユーロ(約140万円)の執行猶予付罰金が科された。
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=2位
1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード→ミディアム
今日の僕たちは少し遅すぎた。戦略でできる限りのことをしたけれど、フェラーリ勢はものすごく速かった。タイヤのデグラデーションがこれほどひどかった理由を理解する必要がある。何が起きたのか僕にはよく分からないんだ。今日使ったどのコンパウンドも、うまく機能しなかった。
今日は優勝できなかったけれど、大量のポイントを持ち帰ることはできた。困難な状況のときでも、しっかりポイントを稼ぐ必要がある。今日の僕たちはそれをやり遂げた。
今週末、ファンの皆から信じられないほどの応援を受けた。でも、いくつかショッキングな出来事があったと聞いている(注:一部観客が女性の観客に悪質なセクハラ行為などを行った)。それは明らかに間違った行為であり、起きていたことは正しいことではない。僕たちにとってのホームレースでF1を祝うべき週末に、このようなことを言わなければならないのが残念だ。
(レース後の会見で語り)レースのある時点で予想したよりは良い結果だ。カルロスがトラブルに見舞われた後、(ルクレールに)挑戦したけれど、僕たちはレースを通してペースが少し不足していたし、タイヤマネジメントにも苦労した。今の時点では何が起きたのかよく分からない。状況を理解する必要がある。通常は(タイヤのデグラデーションには)苦労していないからね。今日は予想よりも苦戦した。どのタイヤを履いても数周するとペースが大幅に落ちてしまった。デグラデーションがひどかったためだ。今は理由を説明することができない。
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