【角田裕毅F1第13戦密着】アップデートしたマシンで初日はまさか19番手「1日を通してクルマのバランスに苦しんだ」
F1第13戦ハンガリーGPのフリー走行2回目が終了して5分後、予定されていたガレージ裏でのメディアセッションに現れた角田裕毅(アルファタウリ)は、いつになく厳しい表情だった。
それもそのはず、フリー走行2回目での角田のポジションは、なんと19番手だったからだ。
今回、アルファタウリは2台ともフリー走行1回目からアップデートされたマシンを走らせていた。1回目のフリー走行ではピエール・ガスリーが13番手で、角田は14番手に続いたが、2回目のフリー走行ではガスリーは15番手だったのに対して、角田は19番手まで落ちた。
その理由を角田はこう説明した。
「最初のアタックでは最終コーナーでイエローフラッグが出ていたので、少しバックオフしました」
しかし、これが本当の原因ではなく、さらにこう続けた。
「バランスが理想的な状況ではなかったんです。1日を通してクルマのバランスに苦しみました。チームと話し合って、明日までに原因を究明して、改善しないといけない」
どのようにバランスに苦しんでいたのだろうか。アンダーステアがひどかったのか、それともオーバーステアに苦しんだのか。
「どちらもです。右コーナーと左コーナーでもバランスが違っていました。だから、今日は自分のドライビングで合わせて走るしかなかった」
せっかくのアップデートがこれでは入れた意味がない。「フランスGPより後退したと思うか?」と尋ねると、「現時点では正直そうだと言わざるを得ません」と肩を落とした。
メディアが元気づけようと、「明日、雨が降ってくれたほうがいい?」という質問にも、冗談を言い返す余裕はなく、「コンディションは悪くないんです。クルマが速ければ、問題ないので」と回答するしかなかった。
最後に「現時点でQ3進出は厳しそうか?」と尋ねると、「そうですね。何が起こるかわかりませんが、いまは厳しいと思います」と言って、角田はエンジニアリングルームへ消えていった。
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