「計算上はまだチャンピオンの座は空いている」サインツ、フェルスタッペン&レッドブルF1との差は開くも諦めず
フェラーリのカルロス・サインツは現実を否定してはいないが、フェラーリが計算上タイトルを獲得できるチャンスがある限り「信じ続ける必要がある」と主張している。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はサマーブレイク前の6戦のうち5戦で優勝を飾り、ドライバーズランキングではサインツのチームメイトであるシャルル・ルクレールに80ポイントの大差をつけている。またコンストラクターズ選手権では、レッドブルが97ポイント差でフェラーリに先行している。フェルスタッペンのパフォーマンスは完璧だが、彼とチームは幸運にもフェラーリの失敗と戦略ミスからも恩恵を受けており、余裕のある差を築くことができたと言えるだろう。
フェラーリがレッドブルを追い抜くチャンスは少ないように見えるが、サインツは諦めていない。
「フェラーリにとってやる必要があることは明確だと思う。マックスが勝ちたいと思うレースで勝つことだ」とサインツはハンガリーで語った。
「25ポイントを獲得することで、ポイント数に大きな違いが生まれるのは明らかだ。先頭集団では、まだ多くのことが起こり得ると思う。2チームの間ではいつも素晴らしいバトルが繰り広げられている。これは今年の終わりまで続くだろう」
サインツは望みをつないでいるが、アブダビでの最終戦までにレッドブルを追い抜くには、シーズン序盤でそうだったように、レッドブルに深刻な信頼性の問題が起きる必要があるだろうと認めている。
「どこかの時点でレッドブルに信頼性の問題が出たり、リタイアがあれば助けになるかもしれないのは事実だ。でもそうしたことがなくても、計算の上ではチャンピオンの座はまだ空いている。諦めることはできないよ」
「これはこのスポーツで一番重要なルールだ。不可能になるまで信じ続け、可能な限り勝とうとすること。計算上自分に可能性がなくなるまで戦いを続けることだ」
「それまで僕たちは努力を続け、チームとして成長と改善を続けていく。今年学んだことはすべてこれからの数年間で役に立つはずだからね」
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