“よくある金曜の不調”に苦しむメルセデス「理由はよく分からないが、とにかく遅い」とハミルトン/F1第14戦
2022年F1ベルギーGPの金曜、メルセデスのルイス・ハミルトンはフリー走行1=9番手/2=6番手、ジョージ・ラッセルはフリー走行1=4番手/2=8番手だった。チームは、この日、アップデートをテストするための実験的なプログラムに取り組んだと述べている。だが、「小雨が降り、路面が湿った状態のFP2では、ふたりともタイヤの温度を上げることができずに苦しみ、特にハードタイヤではマシンのパフォーマンスを引き出すことができなかった」ということだ。
トラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは、一日を振り返り、次のようにコメントした。
「シングルラップ・パフォーマンスに集中すべきことは明らかだ。どちらのドライバーもソフトタイヤに良い感触を持てなかった。正しいウィンドウに入れることができないのだと思う」
「ロングランについては、コンディションの関係で、学べることはあまりなかった。FP2で使用したハードタイヤでは、気温が低く、路面が湿ったコンディションだと特に苦労した。だがFP1でのミディアムはそれなりに機能した」
「多数のマシンが(パワーユニットとギヤボックスの交換による)ペナルティを受けるため、チャンスが訪れるはずだが、それをうまく生かすためには、今夜のうちにペースを見つけ出す必要がある」
なお、今回W13には、AMG創立55周年を記念したカラーリングが使用されている。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
フリー走行1=9番手(1分48秒420:ミディアムタイヤ/10周)/2=6番手(1分46秒893:ソフトタイヤ/18周)
今日は単純に速さがあまりなかった。理由は分からない。タイヤの温度、ウイングレベルなど、たくさんのことが考えられる。走っていてそれほどひどい感触ではないけれど、上位との差がとても大きいんだ。
今シーズン、同じような経験を何度かしている。金曜日にこういう感じで、土曜に状況が改善するんだ。今週末もそうであってほしいね。
今夜頑張ってデータを分析し、どうすればこのマシンをもっと良い状態へと持っていけるのかを探り出す必要がある。予選ペースに関してマシンの感触はハンガリーの時とは違う。でも金曜の感触としてはそれほど遠く離れているわけではないから、希望を持てるよ。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
フリー走行1=4番手(1分47秒396:ソフトタイヤ/13周)/2=8番手(1分47秒042:ソフトタイヤ/22周)
今シーズンの僕たちは、タイヤの温度に苦労している。今日はすべてのコンパウンドでとても苦しんだ。今日のようなコンディションにおいて、対策を講じるべき問題だ。ただ、温度を正しいウインドウに入れることさえできれば、大きなパフォーマンスを見つられると分かっている。だからその点ではわずかながら楽観的になることができるよ。
金曜日にひどい不調に陥ることには慣れている。今回もこの状況をひっくり返せるかどうか見てみよう。前戦のようなパフォーマンスを見つけ出せる保証はないだろうけど、今夜、問題を解決するために全力で取り組む。
明日はまた違う日だ。コンディションが完全に変わって、気温が上がり、ドライになることを期待している。明日どうなるのか、楽しみにしていよう。こことブダペストとは比較できる点はあまりない。ローダウンフォースのトラックで、気温が低くて、ウエットコンディションだ。つまり引き継げるセッティングはそれほど多くない。それがF1特有の点で、走るたびに常に異なるコンディションや制約に直面し、それに対処しなければならないんだ。
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