フェラーリ、ミック・シューマッハーとの育成契約を今年限りで解消へ
フェラーリは、ミック・シューマッハーとのドライバー・アカデミー契約を今シーズン限りで終了するようだ。
ある関係者は、シューマッハーとの契約について”自然な終わり”に至ったとしている。ハースからの確認は得られていないが、パドックではシューマッハーがハースで3年目を過ごすことはないと受け止められており、後任としてアントニオ・ジョビナッツィがそのシートを確保することが現在有力視されている。
シートが空いているチームは徐々に少なくなってきており、シューマッハーが来季シートを確保出来ない可能性もある。そうなれば、2023年のグリッドにドイツ人ドライバーがいなくなる可能性がある。他に候補がいるとすれば、ニコ・ヒュルケンベルグくらいだろう。
シューマッハーは、ヨーロピアン・F3で優勝した翌年の2019年からフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)のメンバーに。当時、チームは父ミハエルとフェラーリとのつながりが彼を獲得する原動力となったわけではなく、実力でFDAのメンバーとなったと強調していた。
当時、フェラーリのマッティア・ビノット代表は、「私のように生まれたときから彼を知っている人間にとって、ミックをフェラーリに迎え入れることが特別な感情的意味を持つことは間違いないが、我々は彼の才能と、若い年齢にもかかわらずすでに際立っている人間性とプロフェッショナルな資質から彼を選んだ」とコメントしていた。
フェラーリとのつながりで2021年にハースからF1デビューを果たしたシューマッハーだが、競争力のないマシンでフラストレーションのたまるシーズンを過ごした。2年目はハースが競争力を上げた中で不運なアクシデントに見舞われ、なかなか調子が上がらなかったが、イギリスGPで8位、続くオーストリアGPでも6位と、ポイントを獲得した。
一時はワークスドライバー候補として期待されたシューマッハーだが、近年はフェラーリ内でのサポートが薄れている。フェラーリはシャルル・ルクレール、カルロス・サインツJr.と長期契約を結んでおり、近いうちにシューマッハーがフェラーリ入りする可能性はなくなっていた。
さらに、アルファロメオはバルテリ・ボッタスと周冠宇が所属。周は来季の契約がまだ発表されていないが、まもなく発表されると見られている。
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