アロンソがハミルトンに直接謝罪「クラッシュ直後の発言は本心ではない」騒ぎ立てたメディアには不満も/F1第15戦
前戦F1ベルギーGPでのインシデント直後にルイス・ハミルトン(メルセデス)への怒りを無線で爆発させたフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が、広く報じられたその発言について謝罪した。
アロンソは3番グリッド、ハミルトンは4番グリッドからスタート、1周目のターン5で、ハミルトンはアロンソをアウトから抜こうとして接触、そのダメージでリタイアした。このインシデントは自分のミスで起きたと、ハミルトンは認めている。
アロンソは接触直後、興奮状態のなかで、無線で「あいつがぶつけてきた! あのバカが! アウト側からドアを閉められた」「すごいスタートを決めたのに。あいつは先頭からスタートする時の走り方しか知らないから!」と怒りを爆発させた。その後もレースを続けることができ、最終的に5位を獲得した後、アロンソは冷静さを取り戻し、この接触は1周目のよくあるインシデントに過ぎないとコメントしていた。
しかしオランダGP前の木曜、アロンソは、興奮状態のなかで本当は思っていないことを言ってしまったとして、ハミルトンに直接謝罪したいと述べた。また、この件を騒ぎ立てたメディアへの不満も口にしている。
「今日彼に会いたいと思っている。彼がそういう風に考えているなら、TVペン(テレビ局のインタビューエリア)で、謝りに行きたい。彼との関係は問題ないし、僕は彼をとても尊敬している」
「(報道によって)大きな問題になってしまった。ルイスはチャンピオンであり、僕たちの時代のレジェンドだ」
「イギリス人ドライバーに対して何か言うと、メディアがそれに大きく絡んでくる。チェコ(セルジオ・ペレス)やカルロス(・サインツ)や僕に対しても、いろいろなことが言われるのに、僕たちラテン系のドライバーに対する発言は、少し面白く扱われる。でもそれ以外のドライバーについてだと、深刻に受け止められるんだ」
「いずれにしても謝るよ。あの時言ったように考えているわけではない。リプレイを見ると、あの瞬間は強く非難するようなことではなかったと思う。1ラップ目のインシデントにすぎないし、僕たちはかなり近い位置を走っていた。興奮が高まり、アドレナリンが出ている瞬間だったんだ。トップ2やトップ3を争っていたからね。それで言うべきではないことを言ってしまった。そしてレース後になってから、あれはレーシングインシデントだったとコメントした」
「無線ではエンジニアに対して話している。でもそれが放送されているということを意識するべきだね。あの時、無線で言ったようなことは、考えていない」
アロンソは、「今後は無線ではほとんど話さないようにするよ」とも述べた。
その後、アロンソはメルセデスを訪れてハミルトンに直接謝罪したようで、ふたりが笑顔で並ぶ写真が公開されている。
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