スズキのリンス、マーシャルに”激怒”シーンを釈明「ぶつかったときにエアバッグが作動しちゃったから……」

 

 MotoGP第14戦サンマリノGPの初日フリー走行2回目の途中、アレックス・リンス(スズキ)がマーシャルに激怒する場面があった。彼はその理由について釈明している。
 リンスはFP2のセッション折り返しという頃、ターン15でクラッシュ。その際、グラベルを歩くリンスは移動を促すマーシャルに”激怒”している姿を映像に捉えられた。
 なかなか見られない怒りっぷりは注目を集めることになったが、セッション終了後の取材で、リンスはあれほど怒った理由について言及。マーシャルと接触した際にエアバッグが作動してしまい、コースに戻れなかったからだと釈明した。
「クラッシュしたときに、マーシャルとインシデントがあったんだ」
 リンスはそう語る。
「もう彼とは話をしに行ったよ。すごく怒ってしまったのは、クラッシュには2種類あるからなんだ」
「ひとつは強く叩きつけられて、エアバッグが作動するモノ。そしてもうひとつは、エアバッグが作動せずに、その後コースに戻れるタイプだ」
「あのクラッシュは時速150キロで起きたけど、大クラッシュではなかったしエアバッグは作動していなかった。でもマーシャルの人がこっちに来て、僕とぶつかってエアバッグが作動してしまったんだ」
「そういったことがあって、彼にちょっと怒ってしまったんだ。でもMoto2のセッション中に彼のところに行って、この件について話をしてきたよ」
 なおリンスはその後の走行で1分32秒418のタイムをマーク。初日総合タイムでは14番手と、予選Q2への直接進出となるトップ10以内には食い込めていない。2日目のFP3で天候が悪化すれば、Q1からのスタートとなる可能性もある。
 ただ、リンスは舞台となるミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで、スズキのマシンは上手く機能していると感じているようだ。
「結構いい1日を過ごせたよ」と、リンスは言う。
「ちょっと進捗が妨げられてしまったから、クラッシュはよくなかったけどね」
「バイクは、ミディアムタイヤでのブレーキングの部分に問題が結構あったんだ。でもハード(フロント)タイヤを履くと、より快適に感じられていた。でもクラッシュしてしまった」
「ラップタイムにも反映されてきている。簡単とは言えないけど、良い感じだ。明日は、天候が僕らに気を使ってくれれば、Q2へ進めると期待しているんだ」
 
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