「勝利と表彰台を決して忘れない」アルファタウリF1代表がガスリーに感謝。新加入のデ・フリース&角田コンビには自信

 

 スクーデリア・アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストは、ピエール・ガスリーのアルピーヌへの移籍とニック・デ・フリースの加入についてコメントを発表。ガスリーにはこれまでの感謝を述べ、デ・フリースについては期待を語った。

 当初ガスリーは2023年もアルファタウリに残留することが決まっていた。ところがアルピーヌのレギュラードライバーであるフェルナンド・アロンソとリザーブドライバーのオスカー・ピアストリが、2023年にそれぞれ移籍をすると発表したため、チームはアロンソの後任ドライバーを探していた。そこでアルピーヌはフランス出身のガスリーの起用を求め、レッドブルとの交渉が始まった。

 レッドブル側はガスリーの後任にふさわしいドライバーが見つかれば、ガスリーの移籍を認める方針であり、ガスリーの移籍が発表された直後にはデ・フリースのアルファタウリ加入も明らかになった。

 ガスリーは2017年にアルファタウリの前身であるトロロッソからF1デビューを果たし、2019年にはレッドブルに昇格。パフォーマンスが振るわずシーズン途中でトロロッソに戻されたが、その後は現在までに優勝1回を含む表彰台を3度獲得するなどの活躍を見せている。

 そんなガスリーに対しトスト代表は、これまでの献身に対する感謝を述べた。

「スクーデリア・アルファタウリは、ピエールと共に大成功を収めた。我々はモンツァでの素晴らしい勝利と、ブラジルとアゼルバイジャンでの表彰台を決して忘れないだろう」

「ピエールがこの数年間チームに注いでくれた努力に感謝するとともに、彼の将来の成功を願っている」

2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が3位を獲得
2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が3位を獲得

 一方新たにアルファタウリに加入するデ・フリースについてトストは、デ・フリースはF1にふさわしいドライバーであり、角田裕毅とのペアに自信を持っていると語った。

「我々はニックと新たな章を始めることを嬉しく思っている。スクーデリア・アルファタウリは彼を大いに歓迎している」

「彼はたくさんのレースやチャンピオンシップで経験を積み、参戦したすべてのカテゴリーで優勝している。非常に高い技術を持ったドライバーだ。直近の大きな成功はフォーミュラEでタイトルを獲得したことだ。このことは、彼が非常に競争力のあるドライバーで、F1のシートにふさわしいという明確な証拠だ」

「彼が我々のマシンに乗ることを楽しみにしている。そして、2023年に向けて裕毅とニックという非常に強力なドライバーラインアップが揃ったことに自信を持っている」

2022年F1第16戦イタリアGP ヨースト・カピート代表から祝福されるニック・デ・フリース(ウイリアムズ)
2022年F1第16戦イタリアGP ヨースト・カピート代表から祝福されるニック・デ・フリース(ウイリアムズ)
角田裕毅(アルファタウリ)
2022年F1第18戦日本GP 角田裕毅(アルファタウリ)

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