F1日本GP決勝トップ10ドライバーコメント:「日本のファンの前でレースできてよかった」ドライバーたち口を揃える

 

 時間制限のために28周に短縮され、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2022年のF1ドライバーズタイトル獲得を決めることになった2022年の日本GP。長い赤旗中断時間もあったが、スタンドに詰めかけた9万4000人の観客は、レースの再開を静かに待った。ドライバーたちはそんな日本のファンにレースを見せることができてよかったと語った。
優勝:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「レースに勝つことが、最大の目標だった。フィニッシュラインを越えた時には、良いレースだった、また良いポイントを獲れたと思った。でもまだワールドチャンピオンになれたわけじゃないという感じだったんだ」
「レース後にインタビューを受けている時、突然メカニックたちが歓声を上げはじめた。どうなっているんだと思ったよ。チェコ(ペレスの愛称)が2位になったことは分かったけど、フルポイントなのかハーフポイントなのか、あるいは75%なのか、どうなるのかまだ分からなかった」
「そしてFIAのメディア担当が僕のところに来て、僕がワールドチャンピオンだと言った。それで喜んだんだけど、その後で他の人にはやっぱりダメだと言われた。1ポイント足りないとね。ちょっと変な感じだった」
「でも結局のところ、十分なポイントを獲ることができたから、またワールドチャンピオンになれたんだ」
「今は多少エンジン(交換で)ペナルティを受けても、後方から先頭へ戻ってくることができる。本当に楽しい年になっている。もちろん、すごく特別な1年だし、将来的にこれに匹敵するのは非常に難しいと思う」
「だからこそ、僕らは今年の状況をしっかりと楽しむ事が必要だと思う。もう楽しんでるけどね。たぶん、今はもっと楽しめると思うんだ」
「そしてホンダの全スタッフ、そして彼らのメンタリティを心から誇りに思う。みんなに結果を求められ、多くの批判やプレッシャーが向けられるのは辛いことだ。それでも彼らは冷静さを保ち、やるべきことを理解していた。だからこそ、今の僕らがあるんだと思う」
2位:セルジオ・ペレス(レッドブル)
「今日はシャルルと素晴らしいバトルをした。素晴らしい戦いだったし、僕らは彼を最後まで懸命に攻めたんだ」
「DRSなしでオーバーテイクするのは、非常に難しかった。でも、僕はプレッシャーをかけ続けたんだ。そして彼はミスを犯し、ペナルティを受けて2位になった」
「チームにとっては大切な1日だ。ホンダの母国である日本でこれ(フェルスタッペンのドライバーズタイトル)を決め、しかも1-2フィニッシュなんて素晴らしい結果だ」
3位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「前回のレースに少し似ている。僕らはタイヤのウォームアップについてはとても力強い。でもその一方で、3〜4周もすると、あとはタイヤを破壊していくだけになってしまう。それで今回も苦戦した」
「もちろん、マックスの2回目のチャンピオン獲得を心から祝福するよ。しかしここからはもちろん、最終戦までプッシュし続ける。今日の結果は確かに苛立たしい。4周を過ぎたところで、ペースが落ちていったんだから」
4位:エステバン・オコン(アルピーヌ)
「今日のようなコンディションの中で、4位でフィニッシュできたのは僕らにとって素晴らしい結果だ。雨で視界が悪く、難しいスタートだった。序盤を切り抜けるためには、集中しなければいけなかった」
「でもレースをすることができて、週末の間ずっと応援してくれた鈴鹿のファンに報いることができてよかった。ルイスとのレースはいつも楽しいけど、ずっとミラーを見ながらレースをしなければいけなかった」
5位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「今日は一度レースに出てからは、タフなコンディションではあったけど、凄く楽しかった。視界も厳しかったけど、まさにモーターレースのあるべき姿だし、僕たちにとっての真の挑戦なんだ」
「辛抱強く待ってくれたファンのためにも、もっとたくさん、長く走りたかったけど、時間制で走ることになった。日差しも傾いていたんだ」
「レースに関して言うと、エステバンに対して僕は全力を尽くした。でも2日目から分かっていたように、直線で僕らは遅すぎた」
6位:セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)
「今週末は本当に楽しかった。そして、この鈴鹿の全てが好きなんだ」
「最後(アロンソとのバトル)はとても近かったね。彼は少しアグレッシブだったと思う。でもちょっと混乱があった。僕は無線を失っていたからサインボードを見たんだけど、レースディレクションがレース距離について考えを変えたみたいだ。僕は分からなかったけど。でも、僕らはうまくやれたと思う」
「(SC明けすぐにインターミディエイトタイヤに交換することは)レース前から話していたことで、チームとしてはうまくいった。コンディションを判断して僕が決断を下したんだけど……うん、とてもうまくいったね」
7位:フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
「僕たちはレースができればハッピーだし、特に今日の観客のために何かしなければならなかったんだ」
「今日は作戦がうまくいかなかった。間違った選択を続けてしまったんだ。まず、インターミディエイトタイヤを装着するためのピットストップが遅れてしてしまい、順位を落としてしまった。そして2回目のピットストップは残り6周となったところで遅すぎたため、そのままの順位でゴールしてしまった。どちらも早めにピットインするようチームに言っていたが、今日はマイクがうまく作動しなかったのかもしれない」
8位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「僕らは結果が示すよりも強力なマシンを手にしていたと思うし、6位で終えることもできたはずだ」
「ピットレーンでのスタックがポジションの面で代償を払う事になったと思う。フラストレーションの溜まる午後だった。だから他の選択肢として何があったのか、考えなくてはいけない」
「全体としてこの2連戦は僕らにとって厳しいモノだった。獲って然るべきポイントを獲得できていない……だから気を取り直して、終盤4戦に向けて集中して、マシンから全てを引き出していくことが必要だ」
9位:ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)
「序盤は赤旗と遅延でかなり難しかった」
「終盤はフロントタイヤにかなり苦戦した。でも持ち堪えて、シーズン初ポイントを獲得できてとても嬉しい」
「全体として、チームにとても満足している。士気を高めるのにとても良い結果になった」
10位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「まずはレースができてよかった。日本のファンは、週末の間ずっと素晴らしかったし、彼らは雨の中、そして何年もF1を待ってくれていたからね。彼らにレースを見せることができて嬉しい」
「レース自体は難しかった。最初のスタートで多くのポジションを失ったが、ピットストップでそれを補い、ポイントを獲得できてよかった」
 
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