アストンマーティンF1、ペドロ・デ・ラ・ロサをチームアンバサダーに起用。2023年加入のアロンソとは旧知の仲
アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム(AMF1)は、チームアンバサダーに、元F1ドライバーであるペドロ・デ・ラ・ロサを任命したことを発表した。デ・ラ・ロサは、2023年にドライバーとしてチームに加入するフェルナンド・アロンソと同じスペイン出身で、同じチームに所属していた経験もある。
デ・ラ・ロサは、アストンマーティンF1チームにおいて、チームのコース上以外での可能性を最大限に引き出すための完全に新しい役割としてチームアンバサダーを務め、コミュニケーション、メディア、PR、マーケティング、プロモーション、コマーシャルおよび全般的なアドバイザリー業務を担当し、主にコミュニケーション/メディア/PRチーム、マーケティング担当、ゲストサービス担当、コマーシャルセールス担当と協力して働くということだ。
さらにデ・ラ・ロサは、アストンマーティンF1チームの新たなドライバー育成プログラムのコンサルタントとして、才能ある若手ドライバーの選抜、トレーニング、育成へのサポートも行う。
デ・ラ・ロサは、1997年にフォーミュラ・ニッポンと全日本GT選手権でチャンピオンとなった後、F1にデビュー、1999年から2012年にかけてアロウズ、ジャガー、マクラーレン、ザウバー、HRTでグランプリ104戦に出場した。マクラーレン時代の2006年ハンガリーGPでは2位表彰台を獲得している。2013年と2014年にはフェラーリで開発ドライバーを務め、シミュレーター作業を担当した。アストンマーティンF1チームは、デ・ラ・ロサとの契約発表に際し「彼はトップクラスのテスト&シミュレータードライバーとして豊富な経験を持ち、F1パドック内で高い評価を確立した」と述べている。
チーム代表マイク・クラックは「ペドロ・デ・ラ・ロサの起用はF1チームとしてすべての要素を構築し強化するという我々の決意を改めて示すものである」と語った。
「チームアンバサダーとしてのペドロの役割は、我々のパートナーとの取り組みの向上、メディアやファンとの交流、新たなドライバー育成プログラムの立ち上げといった活動の中心となるものだ」
「ペドロは誰にも劣らぬ専門知識と経験を持っており、それを否定する者はF1の世界にひとりもいない。彼はその役割のなかで我々のために成果を上げるだけでなく、他の分野でも我々の発展と改善のための新たな方法を見出してくれると、私は確信している。彼の加入はチームにとって素晴らしい出来事だ」
最近ではF1コメンテーターの仕事もこなしているデ・ラ・ロサは、アストンマーティンF1のチームアンバサダー就任について、次のようにコメントしている。
「アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チームにチームアンバサダーとして加入できることをうれしく思う。このチームの大勢のメンバーをすでに知っているし、マクラーレンとフェラーリの時代には、フェルナンド・アロンソとともに幅広い仕事をしてきた。この組織のすべての人たちと知り合うことを楽しみにしている」
「自分の経験と専門知識を生かして、2023年シーズンに向けて、チームがさらに成長し、これまでの勢いをさらに増していくための助けとなるため、ビジネスのマーケティングおよびコマーシャル面のサポートに力を注ぎたい」
「AMF1のポテンシャルは非常に高いと私は考えている。新しいテクニカルリーダーや企業パートナーの素晴らしい面々が指名され、来年はフェルナンドも加入し、チームのリソースも成功への決意もさらに強まることになるはずだ」
「フェルナンドと働くことを楽しみにしている。昔からの友人であり、同じスペイン出身だ。ランス・ストロールは才能あるレーサーであり、F1前のすべてのジュニアカテゴリーでタイトルを獲得した」
「この組織に加わる完璧なタイミングだ。エキサイティングな未来を共に築くことを目指して、すべての機会を最大限に活用するために努力していく」
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