角田裕毅、セッティング変更でピットレーンスタート選択も効果なし。ピットイン時の”あや”で、SC中にリードラップに戻れなかった?
アルファタウリの角田裕毅は、F1サンパウロGPの週末を通じてまったく良いところなく、決勝でも17位に終わった。
角田は予選でQ1落ちを喫すると、土曜日のスプリントでは15番手までポジションを上げた。しかしペースは優れず、角田は「グリップが不足している」と訴えた。そのためチームは、決勝に向けてセッティング変更を行なうことを決断し、フロアやフロントウイング&ノーズ、そしてリヤウイングを交換。これでピットレーンからスタートすることになった。
ただそれでも角田のペースは優れず、結局は17位でレースを終えることになった。
「レース前にセッティングを変更したことで、クルマは少し良くなったように感じました。でも、あまり快適には走れませんでした」
角田はチームのプレスリリースにそう語った。
「今日はペースがありませんでした」
「難しい週末でした。来週のアブダビでの最終戦に向け、なぜこんなに苦労したのかを調査する必要があります」
チーフ・レースエンジニアのジョナサン・エドルズも、今回苦戦した理由を調査する必要があると語った。今回苦労したのは角田だけではなく、チームメイトのピエール・ガスリーもペースが優れず、入賞を逃したのだ。
「チームにとっては難しい午後だった。ユウキは週末の大半で、競争力のあるラップタイムを出すのに苦労していた。そのため、セットアップを変更して、ピットレーンからスタートするという難しい決断を下したんだ」
そうエドルズは語った。
「セッティング変更により、フィーリングは改善されたようだ。しかし、前進してポイントを獲得するには十分ではなかった」
「ピエールは序盤こそ持ち堪えていたが、タイヤのデグラデーションが大きく、3ストップに切り替える必要があった」
「しかし新しいタイヤを装着しても、トップ10に入るには十分なペースではなかった。今シーズン最もチャレンジングなレースになった」
「いずれにしてもアブダビの前に再調整し、最終戦でポイントを獲得できるようにチーム一丸となって全力を尽くす」
なおセーフティカー走行が解除される際、不思議な出来事が起きた。当時周回遅れだった角田は、通常ならば再スタート時にリードラップに戻されるはずだ。しかし当時のレースコントロールのメッセージでは、「周回遅れ車両は追い越し可」の対象となったのはウイリアムズの2台のみで、角田はその対象とはならなかった。そのため、ウイリアムズの2台に先行されただけでなく、唯一の周回遅れのマシンとなってしまった。
「通常なら、セーフティカー中にリードラップに戻ることができます」
そう角田は語った。
「でも今日は、自分のポジションに留まるように言われました。そのため前に行くチャンスがなく、1周遅れで週末を終えることになってしまいました」
またエドルズも、なぜこのような事態になったのかを検証する必要があると語る。
「理由を明確にする必要がある。彼はリードラップに戻ることができなかった。つまり彼は周回遅れになっただけではなく、他の全てのマシンに対してブルーフラッグが振られた。それで、17位でのフィニッシュとなってしまった」
なおスポーティング・レギュレーションには、SC走行時にリードラップに戻れるマシンについて、次のように指定されている。
「セーフティカーが出動した後で、第1セーフティカーラインを2回目に超えた周回の終了時点で …読み続ける
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