ルクレール、戦略的にポール争いを断念、予選3番手に「決勝に新品ソフトを残す方が有利と考えた」フェラーリ/F1第1戦

 

 2023年F1バーレーンGPの土曜予選で、フェラーリのシャルル・ルクレールは3番手、カルロス・サインツは4番手だった。

 Q1の最初のランでルクレールのマシンからパーツが飛んだ。デブリがコース上に落ちたため、赤旗が出され、セッションが中断。ルクレールは幸いその後、予選を継続することができた。予選直後、ルクレールはパーツ破損によるパフォーマンス低下は特になかったとの考えを示している。

 Q3でルクレールは最初のアタックで2番手タイムを出してピットに戻り、2度目の走行を行わなかった。ルクレールは最終的にセルジオ・ペレス(レッドブル)に抜かれて3番手に落ちた。

 2回目のアタックを行わなかったことについて、フェラーリは「ルクレールとチームは、2回目のランを行わないことを決めた。新品ソフトタイヤ1セットを決勝に残しておく方がよいと考えたためだ」と説明した。

2023年F1第1戦バーレーンGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2023年F1第1戦バーレーンGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
FP3 5番手(1分32秒624:ソフトタイヤ/21周)
予選 3番手(Q1=3番手1分31秒094:ソフトタイヤ/Q2=1番手1分30秒282:ソフトタイヤ/Q3=3番手1分30秒000:ソフトタイヤ)

 ポジティブな予選だった。ポール争いに加わることができたんだ。今週末をスタートした段階では予想していなかったことだ。複数のチームのタイムが接近していて、ドライバーにとってもファンにとっても、よりエキサイティングな状態になっている。F1にとって良いことだと思う。

 レースペースについては、僕たちは少し後れをとっていると思う。フリープラクティスを見ると、ライバルたちはレースペースでかなりの強さを発揮していたようだ。明日は全力を尽くして戦うよ。新品ソフトタイヤを1セット残したことで、良い戦いができることを期待している。

(予選後の会見で語り)予選ラップを改善させることができたのはよかった。一方で、レースランに関しては、レッドブルと比較すると少し劣った状態であることを念頭に置く必要がある。ユーズドタイヤで一番前か、3番グリッドより少し前から戦うよりも、新品タイヤを残した状態で3番グリッドからスタートする方が有利だと僕は考えている。(新品ソフトでもう一度アタックしていたら)ポールを獲れたのかどうかは分からない。でも近いところまでいけたんじゃないかな。最初のセットでのマージンからして、タイムを削れる余地は多少あった。

2023年F1第1戦バーレーンGP カルロス・サインツ(フェラーリ)
2023年F1第1戦バーレーンGP カルロス・サインツ(フェラーリ)

■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
FP3 8番手(1分32秒945:ソフトタイヤ/21周)
予選 4番手(Q1=1番手1分30秒993:ソフトタイヤ/Q2=5番手1分30秒515:ソフトタイヤ/Q3=4番手1分30秒154:ソフトタイヤ)

 今日、僕たちチームは一歩前進することができたと思う。僕は予選までは苦労していた。昨日はクリーンな一日を過ごすことができなかったんだ。でも、今日、うまく挽回することができた。

 セクター2の神経を使うコーナーで少しタイムを失ったけれど、それ以外は全体的なフィーリングは良くなっていた。

 明日を楽しみにしている。最終ラップまで戦い、好結果を持ち帰って、シーズンを良い形でスタートしたいね。

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