WECハイパーカー参戦に向けて確かな一歩。イソッタ・フラスキーニ、新型『ティーポ6LMH』のシェイクダウン実施へ

 

 世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスに6つ目の「ル・マン・ハイパーカー(LMH)」メーカーとして参戦を目指すイソッタ・フラスキーニ。かつてのイタリア高級車ブランドの再興を目指す彼らは、新たに『ティーポ6・LMHコンペティツィオーネ』を開発し、4月11日から12日にかけてローマにほど近いヴァレルンガ・サーキットにてマシンのシェイクダウンを行なうこととなった。
 ステアリングを握るのは、ティーポ6の設計・開発を手動したミケロット・エンジニアリングのテストドライバーであるマウリツィオ・メディアーニだ。
 2016年のWECにSMPレーシングからLMP2マシンをドライブした54歳のメディアーニは、既にイソッタのシミュレータプログラムに参加している。
 イソッタでモータースポーツ・ディレクターを務めるクラウディオ・ベッロは、motorsport.comに対して次のように語っている。
「全てが計画通りに進んでいる。2週間の(四輪駆動用)ダイノと風洞でのテスト期間を経て、サーキットへ行く準備が整った」
「マウリツィオがドライブする理由は、エンジニアや技術スタッフと既に働いている人をマシンに乗せることが重要だからだ」
「サーキットで全てを調整し、ダイノと風洞で最終チェックを行ない、それから走行テストのプログラムを開始することとなる」
 ベッロは、4月後半には空力&直線パフォーマンスのテストが行なわれ、5月には走行テストに移行する可能性が高いと説明している。
「そして5月には2~3回テストが行なわれる予定だ」

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