フェルスタッペンとサインツが今季末で退任するトストに感謝「校長先生のような存在。正しい方向へと導いてもらった」
マックス・フェルスタッペンとカルロス・サインツは、今シーズン末でアルファタウリF1のチーム代表を辞任するフランツ・トストに敬意を表した。ふたりはアルファタウリの前身であるスクーデリア・トロロッソに所属していたルーキー時代、トストの指導のもとで学習を積み、現在はそれぞれレッドブルとフェラーリにおいて第一線で戦っている。
ふたりは2015年にF1キャリアをスタートし、フェルスタッペンが2016年F1スペインGPでレッドブルに移籍するまで、トロロッソでチームメイトだった。当時、ふたりの仕事上の関係は良好ではなかったが、トストの教えが自分たちの成長にいかに重要な役割を果たしたかをそれぞれが語り、かつてのボスを称賛した。
2度の世界チャンピオンであるフェルスタッペンは、次のように振り返った。「フランツと一緒に仕事をしたのは1年と少しにすぎないが、僕がF1ドライバーとして成長するうえで、彼はとても重要な存在だった」
「キャリアの初期には、フランツのような人がそばにいてくれることが重要だ。彼は当時の僕を大いに助けてくれたし、アドバイスと経験によって僕を支えてくれた。彼は若いドライバーの扱いに長けている」
「若手ドライバーがF1にデビューした時には、すぐさま成功を収めたいと思うものだが、思いどおりにならない日々が必ずある。だから、フランツのような経験と知識のある人に自信を与えてもらうのは素晴らしいことだ。彼との会話は僕にとって、とても役立つものだった」
レッドブルのなかで、才能ある若手ドライバーの発掘を行う責任者のポジションに就いているのは、ヘルムート・マルコだ。しかしフェルスタッペンは、レッドブルの若手育成プログラムでサポートするドライバーを選択するうえで、トストも重要な役割を果たしていると指摘した。
「フランツは、才能あるドライバーを大勢発掘し、メインチーム(レッドブル・レーシング)の発展に貢献してきた。だからこそ、彼は素晴らしいキャリアを築いてきたといえる」
「彼が去るのは悲しいことだが、F1で長年過ごすと、家族との時間を増やす必要になる時が来るものだ」
サインツは、「若手ドライバーだったころ、フランツからとてもたくさんのことを学んだ」と振り返った。
「若手ドライバーを扱う経験が彼ほど豊富な人はいない。彼は若手がミスをするということを分かっている。ほぼ予想できていて、なぜミスが起こるのかを理解しているから、彼は腹を立てることがない。若手の言うことに耳を傾け、何を間違ったのか、なぜ間違ったのかを説明し、正しい方向へと導いてくれる」
「彼はまるで校長先生のような存在で、厳しいけれど状況を深く理解している。そして若手をより優れたドライバーにし、レッドブルから求められた場合のために準備を整えさせることだけを目指して取り組んでいるんだ」
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