F1 Topic:「アロンソはホンダという組織やスタッフを今もリスペクトしている」ホンダへの思いをマネージャーが明かす

 

 5月24日に行われた、ホンダが2026年からアストンマーティンとパートナーを組むという記者会見のなかで注目されたひとつが、フェルナンド・アロンソに関する質疑応答だった。

 今シーズン好調のアストンマーティンF1にアロンソがいて、そのアロンソはホンダが2015年にF1に復帰した当初、パフォーマンスが上がらないホンダのパワーユニットを「GP2エンジン」とこき下ろした過去があったからだ。

 アロンソとの過去の関係についてホンダの三部敏宏社長は「過去の話は過去の話として捉えています。アロンソ選手は天才的なドライバーでホンダとしても尊敬しているドライバーであります」と、ホンダ側にアロンソに対するわだかまりはもうないことを主張した。

 では、アロンソ側はホンダをどう思っているのか。記者会見にアロンソは出席していなかったので、モナコGPの開幕を前にしたモンテカルロのパドックで聞いてみることにした。

 アストンマーティンのモーターホームを訪れると、まだアロンソは来ていないという。そこで、現在アロンソのマネージャーを務めるアルベルト・フェルアンデスに、アロンソがホンダのことをどう思っているのかを尋ねてみた。

「ホンダとの関係において、フェルナンドが問題だと思ったことはない。確かに過去に厳しい発言をしたことは覚えているが、それはなにもホンダへだけ向けられたものではなく、技術的に問題があれば、彼はホンダ以外にもこれまでずっと指摘してきた。彼はホンダという組織やホンダのスタッフをいまでもリスペクトしている。そのことは、2021年の最終戦アブダビGPで、フェルナンドがホンダのスタッフの元を訪れて『チャンピオンシップを勝ち取れ』と激励していることからもわかると思う」

 そんな話をフェルアンデスから聞いていたとき、ちょうどアロンソがモーターホームに到着した。笑顔で筆者に握手を求めてきたアロンソに、「再びホンダのパワーユニットを走らせたいと思っているか?」と尋ねてみた。すると、アロンソは笑顔でこう返してきた。

「オレの契約金は高いよ」

 そして、こう続けた。

「また、一緒に渋谷へ行こうぜ!!」

F1 Topic
マネージャーのアルベルト・フェルアンデス(左)&フェルナンド・アロンソ(右)

 マネージャーによれば、「2026年以降の契約について、チームとはまだ交渉を始めていないが、アストンマーティンがホンダと契約したことは、現役続行への強いモチベーションになることは間違いない」と言う。

 果たして、アロンソは再びホンダを走らせるのか。そして、そのとき、アロンソは無線でなんと言うのか。3年後を楽しみにしたい。

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