マルケス、HRC飛び越えて”ホンダ本社”のナンバー2と会談。遅々として進まない改善に最後通牒?
MotoGPで6度のチャンピオン獲得を誇るマルク・マルケス。彼は先日ムジェロで行なわれた第6戦イタリアGPの決勝レース前、本田技研工業の青山真二副社長との面談を行なっていた。
MotoGPで低迷する状況が続いているホンダだが、マルケスによる直談判はどんな意味を持っているのだろうか?
マルケスほどのライダーであれば、ホンダの上層部と面会することに全く不思議は無いが、MotoGPにおけるホンダの苦戦ぶりを考えると、単なる世間話と考えるには無理があるのも確かだ。
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今回マルケスが面談したのは、”ホンダ本社”である本田技研工業株式会社の青山真二副社長、そして、実際のレース活動を行なっているHRC(ホンダ・レーシング)の渡辺康治社長だ。
この面談で、マルケスはホンダに対して、現在の危機的状況とホンダ側からの反応が乏しいことについて、不満を伝えたようだ。
この面談で特徴的だったのは、HRCのMotoGP活動を率いるレース運営室室長の桒田哲宏は最初の5分で退席し、HRC開発室室長である国分信一とレプソル・ホンダのチームマネージャーを務めるアルベルト・プーチは出席していない点だ。それだけに、よりホンダ上層部への直談判といった感がある。
MotoGPのホンダを巡る状況は厳しさをより一層増しつつある。そのひとつが、転倒の多さとそれによるライダーの負傷だ。
イタリアGPでは初日にレプソル・ホンダのジョアン・ミルが転倒し、右手小指を負傷。レースを欠場することになった。さらに2日目のスプリントレースでアレックス・リンス(LCRホンダ)が転倒し、右足を骨折して以後はサマーブレイクまで欠場という事態となった。
そしてマルケスも、決勝では表彰台を争いつつも7周と序盤で転倒。彼は今シーズンに参加した決勝レース全てを転倒で終える状態となってしまっている。
マルケスとしても流石にこの転倒続きは「メンタル的に堪える」と認めている。実際、転倒後にすぐにガレージ内へ戻るのではなく、一度モーターホームの中で落ち着く時間が必要だったと語っている。
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