マルク・マルケス、得意ドイツでまさかの予選Q1行き! 初日最速はVR46のベッツェッキ|MotoGPドイツGPプラクティス2

 

 MotoGP第7戦ドイツGPの初日プラクティスが行なわれた。午前のプラクティス1と午後のプラクティス2の結果、総合トップタイムを記録したのはVR46のマルコ・ベッツェッキだった。
 ドイツGPの初日は天候が不安定な部分があり、プラクティス1でも一時雨が降る場面があった。そしてその後、Moto3クラスの走行中に本格的な雨に降られてしまった。ただ雨が降り続くことはなかったため、路面コンディションも大きく改善。MotoGPクラスのプラクティス2は、最初からドライコンディションで開始された。
 そのため多くのライダーはプラクティス2が始まるとすぐにコースへと向かったが、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)やファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)などはしばらくピットに留まって様子見する構えを見せた。
 セッション開始7分、中上貴晶(LCRホンダ)が高速のターン11でクラッシュ。マシンはグラベルを跳ね、大きく破損してしまった。中上本人はひとまず助けを借りずにコースを後にすることができたものの、その後はメディカルセンターへ向かい、セッション中には復帰できなかった。なお検査の結果骨折はなかったとチームはSNSで報告している。
 このクラッシュの後、赤旗が掲示されセッションは一時中断。コース上に残されたパーツ回収が行なわれ、短時間で赤旗は解除された。
 セッション再開後からは序盤に様子見をしていたマルケスやクアルタラロもコースイン。マルケスはGASGASのアウグスト・フェルナンデスに後ろから観察されながら走るシーンも見られたが、途中で彼を先に出す判断を下した。
 ちょうどセッションが折返しとなる残り30分という時、ラウル・フェルナンデス(RNF)がターン11でクラッシュし、ライダーはコース上で停止。幸い他のマシンも絡んだ危ない場面に発展することはなかったもののフェルナンデスは悶絶。彼もメディカルセンターに搬送された。
 各車まだ本格的なアタックという雰囲気ではなかったが、ジャック・ミラー(KTM)やファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ)が残り20分を前に自己ベストを更新。総合タイムのオーダーにも動きが出始めた。
 そしてこのセッション中に既に2台がクラッシュしているターン11では、マルケスも転倒危機一髪の場面があった。グリップを失ったマシンが暴れたが、マルケスはなんとかそれを抑え込んでリカバリーし、事なきを得た。
 残り15分を切り、各車が徐々にタイムアタックへ移行。ホルヘ・マルティン(プラマック)が1分20秒461をマークして暫定トップタイムが更新された。
 またドゥカティのエネア・バスティアニーニとフランチェスコ・バニャイヤも残り10分を切るとアタックを開始。バニャイヤが1分20秒371で暫定トップに立った。
 しかしラスト3分、マルケスがターン1への進入時にフロントのグリップを失って転倒すると、その際ピットレーンから出てきたヨハン・ザルコ(プラマック)にマシンが直撃してしまった。そしてこのクラッシュの結果、セッションは2度目の赤旗中断となった。
 さほど間を明けずにセッションは再開。ザルコとマルケスは大急ぎで準備を整えると、セカンドマシンでコースへ向かった。ただ既に残り時間は少なく、この2人にはアタックできずにセッションを終えた。
 他のライダー達は1回のアタックチャンスに賭けることになったが、その1回でタイム更新が連発。トップタイムとなったのは、1分20秒271を記録したマルコ・ベッツェッキだった。2番手はマルティン、3番手はアレイシ・エスパルガロだ。
 予選でQ2へ直接進出となる総合トップ10は、上記3名に加えてバニャイヤ、ミラー、クアルタラロ、ルカ・マリーニ(VR46)、バスティアニーニ、アレックス・マルケス(グレシーニ)、ザルコとなった。
 ザクセンリンクでこれまで圧倒的な強さを見せてきたマルク・マルケスは、終盤のクラッシュでアタックチャンスを失ったことが響いたこともあり、最終的に14番手タイム。予選はQ1スタートとなった。
 また中上もクラッシュの影響でタイムを更新できず、18番手タイムで予選はQ1開始組となった。
 
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1
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