6月30日に行われた2023年F1第10戦オーストリアGPの予選はトラックリミット違反によるタイム抹消が通算47周に及んだ。トラックリミット違反が検出されたコーナーは、ターン6、ターン9、ターン10（最終ターン）の3カ所となる。

　ターン10は最終ターンとなるため、トラックリミット違反によるアドバンテージが翌周のタイムにも影響を及ぼすことから、ターン10でトラックリミット違反となると、その翌周のタイムも抹消となる。そのため、2023年のオーストリアGPの予選では計47周のタイムが抹消されたが、実際にトラックリミットが検出されたのは34回となる。

　検出最多コーナーは最終ターン10で20回に及んだ。続いてターン9の12回、ターン6の2回と続く。

　ドライバー別のタイム抹消最多周回は、カルロス・サインツ（フェラーリ／違反検出5回）、ランド・ノリス（マクラーレン／違反検出3回）の6周。

　Q2ではペレスが3アタック続けてタイム抹消となったが、うち2回はターン9、最後のアタックではターン10でトラックリミット違反が検出されている。

　なお、2022年のオーストリアGP予選でのトラックリミット検出は、ターン10、ターン9、ターン1、ターン7で検出された16回（抹消周回数は27周）となる。

　また、車両が現在のグラウンドエフェクトカーへと変わる以前に開催された2021年オーストリアGP予選でのトラックリミット違反検出は、ターン10が1回、ターン9が3回の計4回だった。

　2023年F1第10戦オーストリアGPの予選でのタイム抹消一覧は以下のとおりだ。

■2023年F1第10戦オーストリアGPの予選／タイム抹消一覧

※Time of Day：現地時間