フランス大統領マクロン、自国でのグランプリ復活を支持「F1と再び繋がりを」ニースでの市街地レース開催に追い風?
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、再びF1が同国に戻ってくることを望んでいるようだ。
フランスGPはF1が世界選手権となった当初からF1開催カレンダーの一角を占め続けたが、マニ・クールで開催された2008年大会後しばらくは、同国でのF1が開催されないこととなった。2018年にポール・リカール・サーキットを舞台にフランスGPが復活したものの、2022年大会以降の契約を更新することができず、2023年のカレンダーからは姿を消した。
ポール・リカールでのF1開催が無くなる前から、フランスではニースでの市街地レース開催の可能性が代替案として浮上しており、F1のステファノ・ドメニカリCEOも以前、ニースでの開催プロジェクトが存在することを認めていた。ただこれは、ニースからほど近いモナコでのF1開催の新契約を巡る交渉に関連したモノだという見方もあった。
Nice-Matin紙によると、ニースのクリスチャン・エストローシ市長は最近、マクロン大統領に書簡を送り、フランスGPの重要性を強調したという。
マクロン大統領は好意的にこれに応じ、エストローシ市長とフランス自動車スポーツ連盟(FFSA)のニコラ・デショー会長に、F1やリバティ・メディアへの対応と、グランプリ復活に向けた採算性調査を指示した。エストローシ市長とデショー会長は以前、ポール・リカールでのF1開催に携わっていたふたりだが、マクロン大統領は特定の開催地に絞ることはなかったという。
「私はあなたの野心に全面的に共感している」
マクロン大統領はエストローシへの返答でそう記した。
「指摘の通り、我々の国で毎年開催される他の主要な国際スポーツイベントと同様に、全ての人々の幸福のためにF1と再び接点を持たねばならない」
「それは我々の国にとっての魅力の問題であり、自動車産業の影響力の問題、そしてこの分野の脱炭素化をサポートする上での技術革新の問題だ」
そしてマクロン大統領は次のように続ける。
「そのため、(フランスにおける)さまざまな開催地の可能性を検討し、それぞれの経済モデル、エコへの取り組みと適合性、地域や国の発展における貢献の可能性を見極めてほしい」
「この中で、あなたはF1のオーナーたちとの話し合いに集中することになるだろう」
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