アロンソ、もし過去に戻れるなら“フェラーリF1でのタイトル獲得”を望む。もっとキャリアを楽しむべきだったと後悔も
フェルナンド・アロンソは、F1キャリアのなかで多くの偉大な成果を収めてきたが、いくつかの大きな失敗にも苦しんだ。アロンソは、もし過去に戻れるのなら変えたいことがひとつあると明かした。
アロンソのF1における歩みは20年にわたって展開されている。特に今年のアストンマーティンの強力なシーズンを考慮すると、42歳のアロンソがグリッドを離れて優雅な引退生活に入る兆候は見られない。ルノーでのタイトル獲得から、フェラーリ、マクラーレンでの期間まで、アロンソはレースへの尽きることのない情熱と揺るぎない闘争心の上にレガシーを築いてきた。それに彼のずば抜けたスキルが合わさり、彼はモータースポーツの世界で崇拝される人物となった。
アロンソはルノーで2005年と2006年の2回、世界タイトルを獲得している。しかし特にフェラーリ在籍中にもう少しのところでタイトルを逃したことがあり、そのことは彼がさらなるタイトルに値する証としてしばしば引き合いに出されている。
2010年と2012年、アロンソは世界タイトル獲得までほんの少しのところへ近づきながらも、僅差で敗れてしまった。それにはさまざまな要因があり、なかには彼のコントロールの及ばないものもあった。アロンソは、ジェイク・ハンフリーのポッドキャスト『High Performance』でF1キャリアにおいて最も後悔していることを明かしたが、当然ながらそれはフェラーリでの年月に関わることだった。
「もし過去に戻れるのなら、最初に選ぶことは、フェラーリでタイトルを獲得することだろうね」と32回のグランプリ優勝経験を持ち、フェラーリで5シーズンを過ごしたアロンソは語った。
「2010年と2012年は、タイトル獲得まであと数周のところにいた。多くの物事の結果や、いくつかのことの背後にある歴史が、少し変わったかもしれない」
しかしながらアロンソの最大の後悔は、特定の競技上の成果を逃したことよりも、パドックでの時間をもっと楽しんでおけばよかったという事実であり、そのことにはキャリアの終章に近づくにつれて気づいたという。
「確かに後悔していることは、自分の時間やキャリアをもっと楽しまなかったことだ」
「自分がキャリアの最後にいることはわかっている。数年のうちにドライビングすることのない新しい生活に入ることになる。自分のキャリアを振り返ったら、多くの素晴らしいこと、友情、経験を思い出すだろう」
「でももっとそれを楽しんでおくべきだったような気がする。もう一度まったく同じ人生を生きる機会があったとしたら、チームのことや自分のした選択、あるいはフェラーリでのタイトル獲得のことについては何も変えないかもしれない。それらすべての瞬間をもう少し大切にして、そうしたことからもっと思い出を残すようにするだろう。僕はブラジルで2005年と2006年にタイトルを獲ったけれど、あの午後と夜のことはほとんど覚えていないのが残念だ」
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