F1タイトルを獲得したマシンを集めるフェルスタッペン「F2004がほしい」とフェラーリ会長に異例のアピール

 

 3度のF1世界チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、フェラーリ会長のジョン・エルカーンに異例のアピールを行った。だが大きな期待をする前に言っておくと、フェルスタッペンがレッドブルからフェラーリに移籍するという話ではない。たとえその可能性が将来のある時点であり得るとしてもだ。

 フェルスタッペンは、彼独自のリクエストを心に抱いている。彼は『フェラーリF2004』を手に入れることを熱望しているのだ。それはまさに偉大なミハエル・シューマッハーが2004年シーズンを支配したマシンであり、その年に18ラウンド中13ラウンドで優勝を飾って、7度目にして最後の栄冠を手にしたマシンだ。

「僕は自分がF1世界選手権のタイトルを獲得したレッドブルのマシンすべてを自宅のガレージに置きたいし、それに加えて、ミハエル・シューマッハーのフェラーリF2004も欲しいんだ」とフェルスタッペンはイタリアの『Gazzetta dello Sport』に語った。

「あれは信じられないようなマシンだけど、どうしたら買えるのかわからない。これはジョン・エルカーンへのアピールだ。彼がこのインタビューを読んで僕に電話してくれることを願っているよ」

2004年F1第13戦ハンガリーGP ミハエル・シューマッハー
2004年F1第13戦ハンガリーGP ミハエル・シューマッハー

 おそらくエルカーンは抜け目のない交渉人として、2028年末にフェルスタッペンが現在のレッドブルとの契約を終えた後にフェラーリと複数年契約を結ぶという交換条件の下、フェルスタッペンにシューマッハーの全盛期のマシンを提供するだろう。

「フェラーリがF1で素晴らしい歴史を持っていて、戦うのに最高のチームであることはわかっている」と最近フェルスタッペンは『Sportweek』に語った。

「今の契約が終わる頃に自分が31歳になることはわかっている。その時でも僕は素晴らしいことができると確信している」

 フェルスタッペンのフェラーリ加入は、控えめに言っても魅力的な提案だ。しかし26歳のフェルスタッペンは、忠実で家族の代理のようなレッドブルファミリーでF1での旅を終えることは、同様に魅力的なことだとしばしば言及してきた。

「ここで永遠にドライブできたら素晴らしいストーリーになることは確かだ。最高のことだろうね」とフェルスタッペンは『Sky F1』に語った。

「自分の居場所にとても満足している。ホームにいると感じるし、チームのなかでとても親しい人たちといることを本当に幸せだと思う」

「僕にはそうしたことを探し求める必要がない。とにかく契約はあと数年残っているから、この瞬間を楽しんでいるだけだ」

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