「今週末の彼は昔のダニエルのようだった」レッドブル代表、リカルドの走りがF1復帰の理由を裏付けたと称える
レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1第20戦メキシコシティGPでのダニエル・リカルドの目覚ましいパフォーマンスは、レッドブルが彼をアルファタウリからF1に復帰させた理由を適切な形で“裏付けた”と述べている。
リカルドは今年7月にハンガリーGPでF1に復帰したが、オランダGPのフリー走行2回目にクラッシュして左手の中手骨を骨折し、5レースにわたって戦線を離脱した。その後リカルドはアメリカGPで復帰したが、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でのレースは、マシンのダメージとピットストップ戦略によって台無しになった。
しかしメキシコシティGPではすぐに全力を発揮し、リカルドはフリー走行では安定してトップ10内に入っており、土曜日の予選では4番手タイムを叩き出してレッドブルのセルジオ・ペレスを上回った。日曜日も手堅い調子を維持して、リカルドは赤旗が出たレースの前半ではトップ5に入っていたが、後半ではマクラーレンのランド・ノリスとメルセデスのジョージ・ラッセルに抜かれてふたつ順位を下げ7位でレースを終えた。
ホーナーはリカルドのパフォーマンスを称賛し、先週末のメキシコで彼が“昔のダニエル”のようだったと語った。
「ダニエルの優れたパフォーマンスを見るのは素晴らしいことだし、夏休み直前に彼をアルファタウリに入れた理由が完全に裏付けられた」
「今週末の彼はずば抜けていて、アルファタウリのマシンでメルセデスのマシンと争っていた。赤旗が出なかったら、彼はおそらくもっと上の順位でフィニッシュしただろう。彼のパフォーマンスは素晴らしかったし、今週末の彼は昔のダニエルのように見えた」
ホーナーは特に予選でのリカルドのスピードに感心した。日曜日のグリッドの2列目を獲得し、3度の世界チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と並んだのだ。
「マックスとの差分を見てほしい。差はコンマ1秒もないと思う。彼のパフォーマンスは驚くべきものだ」
「彼がリラックスして自信を持っていることが見て取れる。彼はオースティンでの難しい状況の後、怪我から回復し、完全に意欲を高めてこの週末に臨むだろうと私は考えていた。今週末、彼は最高の仕事をしたと思う」
リカルドのメキシコでのパフォーマンスは、アルファタウリに今シーズンのベストリザルトをもたらし、角田裕毅のオースティンでの8位獲得に続くことになった。ホーナーは、リカルドの豊富な経験はアルファタウリにとって財産だと考えている。チームは今シーズンまではレッドブルの若手ドライバーを起用するのが常だった。
「彼はチームに多くの経験をもたらしてくれると思う。彼らは経験の浅いふたりのドライバーをマシンに乗せていたが、リカルドはチームのエンジニアリングについて少しの方向性を与えたと思う。彼らはその恩恵を受けているだろう」
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