マクラーレン代表、後方から上位入賞のノリスを称賛「私が関与したなかで最高のレースのひとつ」/F1第20戦

 

 マクラーレンF1のチーム代表アンドレア・ステラは、F1第20戦メキシコシティGPにおけるランド・ノリスの後方からの追い上げは「私が関与したなかで最高のレースのひとつ」だと述べている。

 アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスでのノリスの目覚ましい走行は、レースの前半と、赤旗中断後の2回見られた。レースが中断された34周目までに、ノリスは17番グリッドからトップ10まで追い上げることができた。しかしリスタート時のタイヤの準備不足のためにノリスは14番手まで順位を落としたが、そこから2回目の挽回を果たした。

 全力を注ぐノリスを止めるものはなく、彼は粘り強さと決意とともに、大胆でスリリングなあらゆる動きでライバルたちを追い抜いていった。5位でチェッカーフラッグを受けたノリスに観客は魅了された。

「メキシコでは非常に多くのオーバーテイクがあった。昨日の記事を読むと、誰もがオーバーテイクが難しく、PU(パワーユニット)の温度を管理しながらリフト&コーストしなければならないと話している」とステラは語った。

「私は感銘を受けた。私が関与したなかで、ドライバーにとって最高のレースのひとつだったと言える」

ランド・ノリス(マクラーレン)
2023年F1第20戦メキシコシティGP ランド・ノリス(マクラーレン)

 ノリスがいい時も悪い時も道を切り開いていくのを見たステラは、2012年にフェラーリとフェルナンド・アロンソとともに迎えたバレンシアの思い出深い日の記憶を呼び起こした。

「このレースは2012年のバレンシアのことを思い出させた。12番手からスタートしてレースで優勝した時だ」

 しかしステラは、全体的な満足感とは別に“不満の要素”もあったことを認めた。ノリスが前日の予選セッションで失敗していなければ、レースにおける彼のパフォーマンスレベルは表彰台獲得に値するものだったからだ。

「一方で我々はこのような最高のパフォーマンスを目にして興奮している。もう一方では、ランドがインラップで言っていたように、土曜日によい仕事をして表彰台を争えるようにするべきだということだ。表彰台を狙えるペースが出ていたことはわかっている」

ランド・ノリス(マクラーレン)
2023年F1第20戦メキシコシティGP ランド・ノリス(マクラーレン)

 プラスの面に焦点を当てる一方で、ステラの見解によれば、マクラーレンは今もスタートからフィニッシュまで完璧なレースのレベルに到達する必要があるという。

「それが私が言おうとしていることだ。不満の要素が少しあるが、それと同時に、昨日質問されていたら、我々がこれだけのオーバーテイクをできるとは考えていなかっただろう」

「だからこのレースからはプラスの面を取り上げたいし、ファクトリーのチーム全体とファンたちも同じ種類のメッセージを受け取ってくれるよう願っている。我々には実力がある。諦めることはなく、競争力もあるが、レースウイーク全体を通して総合的により優れた仕事をする必要があるということだ」

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