スペインGPは『メルセデスVSフェラーリ』が勃発!? ラッセル「まともなチャンスがある」

 

 メルセデスのジョージ・ラッセルは第6戦スペインGP決勝では、フェラーリと戦う”まともな”チャンスがあると考えている。
 21日に行なわれた予選で、ラッセルは4番グリッドを確保。ルイス・ハミルトンは6番手に並んだ。メルセデスは今回、苦しめられてきたポーパシングの改善を目指してアップデートを投入し、初日から大きな進歩を見せていた。
 ハミルトンはこの2日間で見せたマシンの改善が「希望の光だ」と表現。ラッセルもポーパシングが大きく解消されたことで、ここからよりパフォーマンスを高めていけるだろうと語っていた。
 そして決勝レースでは、フェラーリと戦うチャンスがあるとラッセルは考えている。彼はタイヤのデグラデーション(性能劣化)がレースの鍵となる要素だと考えており、その点ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優位に立っていると説明。その一方で、デグラデーションが比較的大きいと目されるフェラーリとは、表彰台を争えると語った。
「カオスなレースになると思う」と、ラッセルは予選後に語った。
「みんなが何度もピットに入ることになるだろう」
「マックスは他の人達よりもかなり速そうだ。でもフェラーリが一晩で何かを見つけてでも来ない限り、僕らには彼らに対抗するまともなチャンスがあると思う」
「彼らとは混走していくことになると思う。だから彼らとの争い、そして表彰台を目指して戦うつもりだ」
 フリー走行2回目のロングランペースを確認すると、ハミルトンとラッセルはミディアムタイヤでのペースでフェラーリ勢を上回っていた。
 ルクレールもFP2後にはロングランでの苦戦を認めており、フェラーリはFP3でロングランに注力。ルクレールは「何かを見つけた気がする」と話していた。
 ラッセルはカタルニア・サーキットの路面での”キツい”デグラデーションは「バーレーンよりも悪い、シーズン中でも最も厄介なレースになるだろう」と予想している。
 そして「(土曜日の)夜は頭を使って、ベストな解決策を見つけ出さないとね」と、ラッセルは締めくくった。
 
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