予選11番手の角田裕毅、チームに謝罪「バリアに接触したことで2台Q3進出のチャンスが失われた」/F1第7戦
2022年F1モナコGPの土曜予選で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は11番手を獲得した。
角田はQ1においてヌーベル・シケインでバリアに接触。それによってセッションは短い間、赤旗中断となった。その時点で角田は19番手だった。しかし角田はピットに戻り、赤旗後に最後のアタックラップを走ることができ、9番手タイムを記録して、Q2に進出した。
赤旗後のQ1セッションは残り約2分であり、路面の進化が大きいため、多数のドライバーが最後のアタックを目指すなかで、何人かはアタックラップに間に合わなかった。そのなかのひとりが角田のチームメイトのピエール・ガスリーで、ガスリーは、角田の後ろでコースインした後、約1秒遅れでアタックラップに入れず、Q1敗退となった。
角田は予選直後のインタビューでチームへの謝罪の言葉を述べている。
テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは一日を次のように振り返った。
「予選前までは、良い週末を送っていた。マシンは好調で、ドライバーたちは一歩ずつ前進し、強力なパフォーマンスを見せていた」
「残念ながらQ1終盤に、裕毅がバリアに接触したことで赤旗が出た。そのため、全員がピットに戻り、セッション終盤に最後のプッシュラップ1周のチャンスに備えることになった」
「問題は隊列の前方でコースインしなかったことだ。そのためにチェッカーフラッグを受ける前にラインを越えるまでの時間がタイトになり、ピエールはわずか1秒遅れで間に合わなかった」
「彼をもう少し早く送り出す必要があった。なぜこうなったのかをじっくり調べなければならない。中団の戦いは接戦であり、いかなるアドバンテージも投げ捨てる余裕はない」
「2台ともトップ10に入れるチャンスが十分あったにもかかわらず、それを達成できなかった。ドライバーたちもチームも今日はトップ10にふさわしい仕事をしており、マシンにも十分な力があった。私としては、予選前には、ダブル入賞のためにドライのクリーンなレースになることを望んでいたかもしれないが、今となっては、そうとも言い切れず、ウエットレースの方がいいかもしれないと思っている」
「とはいえ裕毅の場合は、良いスタートを切れれば、ポイント圏内に上がることは可能だ。このサーキットはオーバーテイクが難しいが、すべてのチャンスを逃さないようにする」
■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
FP3 11番手(1分13秒645:ソフトタイヤ/25周)
予選 11番手(Q1=9番手1分13秒110:ソフトタイヤ/Q2=11番手1分12秒797:ソフトタイヤ)
今日の予選にはがっかりしています。Q1でバリアに接触し、マシンの左フロント部がダメージを負いました。赤旗が出たことで、ガレージに戻ることができましたが、マシンにはダメージが残っており、それがパフォーマンスに影響したと思います。
さらにこのことがピエールの予選を損なうことにもなり、彼はQ2に進出できませんでした。今日は2台ともQ3に進めるポテンシャルがあったと思うので、とても残念です。
2台そろってポイントを獲得するための最大のチャンスは、ウエットレースになることだと思います。状況を見ていきましょう。
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