モナコGPの大クラッシュにドライバー達ショック。まさかのマシン“真っ二つ”に検証の必要性訴える

 

 路面コンディションが刻々と変化する難しいレースとなったF1モナコGP。レインタイヤからドライタイヤに交換して走行していたミック・シューマッハー(ハース)は、高速セクションのプールサイドシケインでコントロールを乱し、クラッシュを喫した。
 ガードレールにヒットしたシューマッハーのマシンは、そのままコーナー出口のバリアに突っ込んだ。その衝撃でシャシーは真っ二つとなってしまい、ギヤボックスなどのリヤセクションがマシンから切り離されるような形となった。幸いシューマッハーは無事だったものの、この事故について「かなり変だった」と語っている。
 レースディレクターはシューマッハーの事故を受けてバーチャルセーフティカー(VSC)を宣言したが、その後セーフティカーに変更。さらにバリアの修復が必要と判断され、レース中断を知らせる赤旗が掲示された。
 レース後にドライバーに話を聞くと、このクラッシュにショックを受けていたという。当時はシューマッハーの容態が心配だったというピエール・ガスリー(アルファタウリ)は、赤旗を出したのは正しい判断だったと語った。
「ギヤボックスが完全に取れているのを見た時はショッキングだった」
「赤旗が出るには時間がかかったけど、正しい判断だった。すぐにセーフティカーにならずに一旦VSCが出された時は少し驚いた。とにかく、色んなことが起きた今回のレースを検証する必要がある」
 アルピーヌのフェルナンド・アロンソも、このアクシデントが非常に大きいものだったとして、重くなった現行のF1マシンが受けるインパクトの大きさについて学ぶことになるだろうと語った。
「マシンの問題ではなく、どれだけ激しくぶつかったかということだろう」
「今のマシンはとても重く、(燃料を積むと)800kgを超えている。だから壁にぶつかった時の慣性力も今まで以上に大きい。今日のことから学ぶ必要がある」
 アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルは、シューマッハーの父であるミハエルから様々な教えを受けた経験を息子シューマッハーに還元するなど、非常に深い仲のドライバーである。ベッテルは無線でシューマッハーの無事を聞いた時は安心したとして、さらに2年目の若手のクラッシュを擁護する姿勢を見せた。
「ミスをしてしまうことは簡単なことだ」
「ちゃんと見ていないから、何が起きたのか詳しくは分からない。でも大事なのは彼が無事だったことだ」
「彼には、今見せられているものよりもずっと多くの力があることは間違いない。でもまずは彼を少し休ませてあげないとね」
 
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