アプリリアの好調ぶりが凄い! エスパルガロ&ビニャーレスがワンツー|MotoGPカタルニアFP2

 

 MotoGP第9戦カタルニアGPのフリー走行2回目が行なわれ、アプリリアのアレイシ・エスパルガロがFP2&初日の総合トップタイムを記録した。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスも2番手に入っており、アプリリアの充実ぶりを示した。
 快晴に恵まれたカタルニアGP初日。FP2は気温28℃、路面温度54℃のコンディションでスタートした。
 FP2は序盤からFP1よりもスピードが上がり、何人ものライダーがFP1での自己ベストを更新。10分が経過したタイミングでは、前戦イタリアGPでも好調な走りを見せていたVR46のマルコ・ベッツェッキが1分40秒577のタイムを記録して、FP2における暫定トップとなった。
 中上貴晶(LCRホンダ)はFP1の時点では6番手タイムとなっていた。しかし序盤から多くのライダーのタイム更新が続いた結果、FP2が15分も経過する頃には、初日の総合タイムでポジションを次々とダウンさせていくことになった。
 その後、右腕の手術により欠場しているマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)の代役として参戦しているステファン・ブラドルが転倒。なおブラドルは、これが今シーズン3度目のレース出場だ。
 セッション折り返しのタイミングで、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が1分40秒207をマーク。アタックを続けたエスパルガロは1分40秒067までタイムを縮め、FP1でアレックス・リンス(スズキ)の記録したトップタイムを越えていった。
 終盤10分を切ると、初日のまとめとなるアタックに入るライダーが続出。その中でいち早くタイムを縮めてきたのは、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)だった。
 ビニャーレスは1分39秒884をマーク。この日初の1分39秒台を記録した。彼は連続アタックで1分39秒705と最速タイムを更に縮めた。
 このアタックを皮切りに、他の多くのライダーもアタックを開始。フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)も1分39秒台のタイムを刻んできたが、ビニャーレスには約0.2秒届かない2番手に留まった。
 多くのライダーが1分40秒台のタイムに留まる状況もあり、このままビニャーレスがトップタイムでセッションを終えるかと思われたが、最後のアタックで僚友のエスパルガロが驚異的なペースを披露。1分39秒402とビニャーレスを0.3秒も置き去りにするタイムで、FP2最速&初日総合トップとなった。2番手タイムはビニャーレス。好調のアプリリアがワンツーで初日を終えた。
 3番手にはグレシーニのエネア・バスティアニーニがエスパルガロから0.488秒差で続いている。
 ポイントリーダーのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は、8番手タイム。8ポイント差でランキング首位を争うアレイシ・エスパルガロには0.7秒と大きな差をつけられてしまった。
 中上貴晶は最終的に1分40秒256で12番手タイム。ホンダ勢は最上位がポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ)の11番手であり、トップ10以内に1台も入ることができていない状況だ。
 
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