WSBKのラズガットリオグル、MotoGPバイク初テストに「R1とは全く違っていた」

 

 2021年のスーパーバイク世界選手権(WSBK)王者であるヤマハのトプラク・ラズガットリオグルが、MotoGPマシンのYZR-M1をテストしたが、自身が普段乗っているマシンとはフィーリングが大きく異なっていたようだ。
 WSBKでのタイトル獲得の”ご褒美”として以前から計画されていたラズガットリオグルのMotoGPマシンのテスト。6月21日にモーターランド・アラゴンでそのテストが実施され、ラズガットリオグルがM1を走らせた。なお午後は雨に降られてしまったことで走行は短縮されたものの、合計40周を走った。 
 また今回のテストには、ヤマハのテストライダーを務めるカル・クラッチローも参加。ラズガットリオグルはこのベテランライダーからアドバイスを受けつつ走行した。
「ヤマハのMotoGPマシンであるM1を初めて試した1日になったけど、(WSBKで走らせている)僕のYZF-R1とは全く違っていたよ」
 ラズガットリオグルはそう語る。
「パワーはより出ているし、電子制御も異なっていて、シームレスギヤボックスもある。僕にとっては全てが新しいモノだった」
「1周するごとに多くのことを学んでいった。WSBKマシンから、MotoGPマシンへと適応するのは簡単じゃなかったね」
「幸運なことに、僕にはカル・クラッチローがついてくれいたから、彼にアドバイスを貰うことができた。すごく助けになってくれた」
「バイクは良い感じだった。特にストレートはとても速くて、カーボンブレーキも興味深い経験だった」
「今日は本当に暑くて、最初に12周を走ったあとは5~6周ずつバイクのフィーリングを掴んでいった。MotoGPバイクをテレビで見ていても、ここアラゴンがちょっと(路面が)バンピーなのは分かるけど、今日はそれを感じられた」
「そんなに酷くはないんだけど、アクセルを開きっぱなしにし続ける必要があるんだ。アクセルを戻そうものなら、もっと不安定になってしまうからね」
「雨が降ったせいで、午後は思ったよりも走行は短くなってしまったけれど、全体としてとてもポジティブなテストだった。MotoGPバイクのライディングを本当に楽しんだし、この機会を与えてくれたヤマハに感謝したい」
 このMotoGPマシンのテストは、ラズガットリオグルのMotoGP転向へ向けた評価とも考えられてきた。しかし5月末にサテライトチームのRNFが来季からアプリリアへと乗り換えることが発表され、2023年にヤマハはファクトリーチームのみでMotoGPに参戦することになったため、ラズガットリオグルのMotoGP転向の可能性は白紙となってしまった。
 
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