ここ3年で5戦3勝……ホンダ製の”特別なターボチャージャー”が、オーストリアでのレッドブルF1の強さの鍵

 

 レッドブルF1は、2019年以来レッドブルリンクで行なわれた5回のグランプリのうち3勝を挙げる相性の良さを見せている。これについてレッドブルのヘルムート・マルコは、ホンダ製の特別なターボチャージャーが、その強さの要因のひとつであると語った。
 レッドブルはホンダのパワーユニットを搭載して最初の勝利を、2019年のオーストリアGPで挙げた。その後同地では、新型コロナウイルスの感染拡大による開催カレンダーの大変更に伴い、2020年と2021年は2レースずつ(オーストリアGPとシュタイアーマルクGP)が開催されてきた。
 この5レースのうち、2020年の2レースはメルセデスが勝利したが、それ以外の3レースは全てレッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝。相性の良さを見せている。
 フェルスタッペンとレッドブルがレッドブルリンクで強い理由について尋ねられたヘルムート・マルコは、ホンダの”特別なターボチャージャー”が、600m以上と標高の高い同地でうまく機能しているのが理由のひとつだと明かした。
 なおホンダは昨シーズン限りでF1活動を終了させたが、レッドブルは現在もホンダのパワーユニットを”レッドブル・パワートレインズ”として使い続けている。
「エンジンが理由のひとつだ」
 マルコはレッドブルが運営するテレビ局「ServusTV」の番組内でそう語った。
「ホンダには特別なターボチャージャーがある。これはここ数年、670mという標高で、小さいながらも決定的なアドバンテージを持っている」
「そしてそれは、我々にとってとても重要だった。しかも我々はここで、ホンダエンジンを使っての最初の勝利を祝ったんだ」
「それは我々の連携にとって非常に重要だった。そして特に2025年までは、このパワーユニットから得られるモノに頼ることができる」
 なおマルコは、イギリスGPで高パフォーマンスを発揮したメルセデスについて、レッドブルリンクでは路面がバンピーなため苦労するだろうと考えている。
「メルセデスにとっては、再び難しい状況になるだろう」
「彼らは車高を上げる必要がある。問題はない。彼らはただ遅いだけだ」
「難しいのは、非常に速いコーナーもあるし、非常にタイトなコーナーもあるということだ、300km/hをはるかに超える速度からブレーキングする場所が2ヵ所もある。つまりメカニカルグリップと、空力的なグリップの間の、適切なセットアップを見つけることが重要なのだ」
「しかし先ほども申し上げたように、マックスはここで強いし、特別なモチベーションもある。特にここには、オランダからファンが大勢押し寄せる……それは感動的なモノなのだ」
 
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