度々議論を呼び起こすトラックリミット問題。ドライバーらは「マシンの正確な位置を判断することは難しい」と主張
この数年、トラックリミット違反はF1における大きな論争のひとつになっている。セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)やランド・ノリス(マクラーレン)は、できる限り速く走ろうとしている状況下でマシンの位置を正確に把握することは難しいと主張した。
F1のスターたちは世界最高のドライバーのはずだが、なぜリミット内に留まることがそれほど難しいのだろう?
「なぜなら僕たちはできる限り速く走ろうとしているからだ」とベッテルは笑顔で答えた。
「もし気楽にやっていたら簡単だったろう。でも僕たちはできる限り速く走っているのでミスは起こり得るし、5cmなのか10cmなのかをコクピットから判断するのはとても難しい場合がある。実際にラインは見えないからね。あまりよく見えないことを考慮すると、僕たちはかなりうまくやっているよ」
「1mやそれ以上外れていたら、それは何かが間違っている。でも数cm外れなら、それでもすごくうまく判断できている。でも明らかに十分とは言えないけれどね」
ノリスも、ベッテルの意見に同意している。
「どれだけの速度で走っていようが、自分のマシンの正確な位置を数cm以内で判断することは簡単ではない。風が吹いていたり、他のマシンを追いかけていたり、縁石やバンプに当たったりした時はなおさらそうだ。地面から数cm離れたところに座っている時に、位置を正確に判断するのはとても難しいことだ」
トラックリミットに関して、白線が見にくいのであれば、縁石の方がより適した解決策に見える。フェラーリのシャルル・ルクレールは、白線よりも縁石の方を好んでいると語った。
「僕たちはすごく低い位置にいるから、白線についてはマシンが5cmはみ出ていても実際には気づかないだろう」
「実際に感じることができるから、僕は縁石の方が好きだ。ステアリングホイールを通して実際に感じることができるから、きちんと正確でいることがはるかに簡単になる」
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