1998年にシューマッハーがドライブした『フェラーリF300』、オークションで約8億5300万円で落札される

 

 7度のF1チャンピオンであるミハエル・シューマッハーが1998年にドライブした『フェラーリF300』がオークションに出品され、622万ドル(約8億5300万円)で落札されたことがわかった。

 シューマッハーが1998年に優勝を飾ったフェラーリF300は、アメリカ・カルフォルニア州モントレーで行われたRMサザビーズの有名なオークションで、最終的にふたりの人物を満足させた。ひとりは輝かしいクルマの売り手、もうひとりは幸運な新オーナーだ。

 フェラーリF300は無敗の記録を誇っている。特にシャシー番号187は、当時フェラーリのテクニカルディレクターだったロス・ブラウンの指揮の下、ロリー・バーンが率いるエンジニアチームがデザインしたものだ。F300は1998年に、カナダ、フランス、イギリス、イタリアの4戦に投入され、ステアリングを握ったシューマッハーによってそのすべてで勝利を飾った。

1998年F1カナダGP ミハエル・シューマッハー(フェラーリ)
1998年F1カナダGP フェラーリF300をドライブするミハエル・シューマッハー

 その記録的な価値は、622万ドル(約8億5300万円)の最高入札額を生み出す一因になっただろう。だがこれは、オークションで落札された現代のF1マシンの最高額ではない。昨年落札された、やはりシューマッハーのマシンだった2001年のフェラーリ2001は、750万4000ドル(約10億4300万円)の値がついたのだ。

 しかし土曜日にモントレーで行われたRMサザビーズでのオークションのハイライトは、1950年代の最も価値のあるパーパスビルトの1台である、フェラーリ“ビッグブロック”スポーツレーシング・プロトタイプの落札だった。

 1955年のフェラーリ410スポーツスパイダーは当時、特にフィル・ヒル、キャロル・シェルビー、エウジェニオ・カステロッティ、マステン・グレゴリー、リッチー・ギンサー、ジョー・ボニエといったドライバーたちがレースで走らせたもので、2200万5000ドル(約30億円)という高価格で落札されたのだ。

 セルジオ・スカリエッティがデザインしたコーチワークに加え、このクルマの希少な特徴のひとつは、シェルビーの言葉「フェラーリ氏は、これは彼が作ったなかでも最高のフェラーリだと私に言った」と刻まれたオリジナルの燃料タンクだ。これが売りに出ていたのだ。

フェラーリ410スポーツスパイダー
フェラーリ410スポーツスパイダー

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