茂木町長が語る、“ツインリンク”25年間の思い出「やっぱりインディ。開催できないのは残念」
2022年に開場22周年を迎え、これまで親しまれてきた『ツインリンクもてぎ』から名称を新たにしたモビリティリゾートもてぎ。同地でのスーパーフォーミュラ第7戦・第8戦の際には、所在地の栃木県・茂木町との『包括連携協定』の締結が発表された。
記者会見では、モビリティリゾートもてぎを運営するホンダモビリティランド株式会社の田中薫社長と、茂木町の古口達也町長が出席。地方創生や観光振興などに向けてより一層協力していくことが明らかにされた。
その質疑応答の中で、“ツインリンクもてぎ”としての25年間で印象に残っているイベントなどについて問われた古口町長は次のように答えた。
「やっぱりインディ(ジャパン)でしょう」
インディジャパンは、CARTやインディカー・シリーズの1戦として、もてぎで2011年まで開催されていたイベント。オーバルのスーパースピードウェイで開催され(最終年のみロードコースで開催)、北米最高峰のオープンホイールレースが日本で見られるということで人気を博したが、2012年以降は開催されていない。
「その迫力、レースの素晴らしさ……なかなか(開催)できないんだろうと思いますが、残念でなりません。インディの印象というのは、やはり強烈でした」と古口町長は言う。
さらに古口町長は、今後もモビリティリゾートもてぎが地元の子供たちの誇りになるような施設であってほしいとして、次のようなエピソードを紹介した。
「私が一番嬉しかったのは……」と口を開いた古口町長はこう続けた。
「インディにご招待いただいた子供たちもやがて社会人になり、その中のひとりが商社に入ってロンドンで勤務していた時、『君の地元はどんなところなんだ』と言われて、うまく答えられず『日光のある県だ』と言ったらしいです」
「そうしたら『そうか……』といった反応だったので、思い切って『ツインリンクというレース場がある』と言ったら『それはすごいじゃないか!』と言われ、その時に誇らしい気持ちになったと。茂木に生まれてこんなに良かったと思ったことはないと。このように子供たちが誇りを持てるような、そんな一助に、モビリティリゾートが貢献してくれればと思います」
モビリティランドはこれまでにも、レース開催にとどまらず茂木町と様々な連携を図っており、東日本大震災が発生した2011年には緊急車両向けの燃料を供給したり、町民向けにペッドボトルの飲料水を提供したりと様々な形で茂木町を援助。さらに昨今のコロナ禍においても、消防団向けのワクチン優先接種の支援を行なったという。今回の協定締結により、両者の関係はより一層強固になりそうだ。
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