レッドブル、コルトン・ハータをアルファタウリに起用するための”努力”を断念「彼の存在の価値を人々が理解していないのは残念」

 

 レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、motorsport.comの姉妹媒体であるMotorsport-Totalの取材に応じ、今季インディカーに参戦したコルトン・ハータを、来季アルファタウリのドライバーとしてF1デビューさせることを断念したことを明らかにした。
 レッドブルは来季、アルファタウリのドライバーとして、インディカーに参戦するコルトン・ハータを起用することを目指していた。しかしハータは、スーパーライセンスを取得するために必要なスーパーライセンスポイント40のうち、32ポイントしか獲得できておらず、ハータのF1参戦を実現させるためには、FIAに特例措置を認めさせなければならなかった。
 しかしFIAも、レッドブルのライバルである各F1チームも、ハータに特例でスーパーライセンスを発給することには否定的な姿勢をとってきた、そのためレッドブルは、ハータをF1にデビューさせるために、無駄な時間を費やす価値はないと判断したという。
「アメリカ人ドライバー、特にコルトン・ハータのような人物が、急成長しているアメリカ市場、特に来季F1を3レース開催する国でどれほど価値があるのかを、人々が理解していないのは残念だ」
 マルコはそう語った。
 もしアルファタウリにハータが加入することとなれば、アルピーヌにとってはピエール・ガスリーを獲得できるということに繋がる。そのため、アルピーヌがマシンを提供し、ハータにF1のプライベートテストを受けさせるように準備をしているという情報もあった。しかしハータのF1デビューが難しくなった今、アルピーヌでのプライベートテストの計画はキャンセルされたものとみられる。
 マルコは、現在のF1のスーパーライセンス発給システムを非難。インディカーで7回もの勝利を挙げているドライバーが、F1マシンを安全にドライブする資格を証明しなければならない状況は「理解できない」とも語った。
 この段階でハータの獲得を断念したのは、現在ハータが所属するインディカーのアンドレッティ・オートスポートから、最終決定を急かす圧力もあったようだ。アンドレッティ側としても、来季のインディカーのラインアップを早々に決定する必要があり、今後数週間以上も待つことはできなかった。ハータとしても、アンドレッティとの契約を終わらせたにもかかわらずにスーパーライセンスを獲得できなければ、来季いずれのカテゴリーにも参戦できないというリスクに直面する可能性があった。
 レッドブルはこれまで、ハータを獲得できなければ、ガスリーを放出することはないと主張し続けてきた。しかしまだ、ガスリーがアルピーヌに移籍する可能性は残っているようだ。とはいえ、アルファタウリとして適切な後任のドライバーを確保する必要はある。
 Motorsport-Totalの取材によれば、ガスリーの後任は、レッドブルの育成ドライバーではない可能性があるようだ。
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