FIA、コルトン・ハータへのスーパーライセンス”特例発給”を認めず「要件は継続的に見直している」

 

 レッドブルは、来季のアルファタウリのドライバーとして今季インディカーに参戦していたコルトン・ハータを起用することを目指していた。しかしハータはF1参戦に必要なスーパーライセンスの発給要件を満たしておらず、F1に参戦するためには特例が認められる必要があり、レッドブルもこれを求めていた。しかしFIAがこの特例を認めないことを正式に認めたため、来季のハータのアルファタウリ入りは、事実上不可能ということになった。
 現在アルファタウリのドライバーを務めるピエール・ガスリーは、アルピーヌが獲得を目指していると言われる。レッドブル側もこれを完全否定するわけではなく、インディカーに参戦中のハータを獲得できた場合にのみ、ガスリー移籍を認めると語ってきたとされる。
 ハータはこれまでにインディカー・シリーズで7勝を挙げている。しかし今シーズンはランキング10位。F1に参戦するためには、各カテゴリーに割り当てられているスーパーライセンスポイントを、直近の3シーズンで合計40ポイント獲得していなければならない。しかしハータは32ポイントしか獲得できておらず、F1参戦は事実上不可能な状況だった。
 レッドブル陣営は、FIAに対して特例でハータにスーパーライセンスを発給するよう要求してきたが、FIAはこれに対して声明を発表。スーパーライセンスを特例で発給する可能性を退けた。
「FIAは、適切なチャンネルを介して調査を行ない、ドライバーのコルトン・ハータが、FIAのスーパーライセンスを取得するために必要なポイント数を持っていないことを確認した」
 FIAは声明でそう語った。
「FIAはスーパーライセンスの適格性を含め、そのレギュレーションと手順を継続的に見直している。これに対して考慮される主なモノは、ここに至る上での安全性、経験、そしてパフォーマンスである」
 なおこの声明が出される以前に、レッドブル側はハータを来季起用することは難しいと考え、それに対する”努力”を断念するとしていた。そのため、他のドライバーを起用することも検討し始めたようで、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、先日のイタリアGPでウイリアムズからF1デビューを果たし、いきなり入賞を果たしてみせたニック・デ・フリーズと会談も行なった。
 
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